真衣さんは株式投資で成功できる?失敗に終わる?
岡 真衣
第1話
真衣は実は、株とか投資とか全く解っていなかった。
ただ、テーマパーク魔法の国「ミニワールド」に投資して、株主優待チケットが欲しいだけだった。
亡くなった母から相続したあんまり多くはないお金で、チャートを見てこれくらい?と100株発注したら約定した。
「おおおぉぉ!プラスだ!わーい!」
「これで株主優待チケットゲットできるぅ わぉ♪」
ところが…
その後伸びず、追い打ちをかけるように新型コロナ感染拡大…パンデミック…
我慢我慢で丸1年。
真衣の買ったミニワールド株はビョンビョン下がり、年が明ければ10万円超えのマイナス…
夏前に初めて株主優待チケットを貰えたけど、マイナスは、に・じゅう・ま・ん・え・ん!!
嬉しくもあり 不安でもあり。
再びじーーーっと我慢して 我慢し続けて
パンパカパーーン!
なんと秋に年初来高値でプラスになった!
すぐ売った!
プラス17万円なり。
売ったら上がるのが株というもの。
その後更に上がって、
「売るのが早すぎた〜」と嘆いても後の祭り。
今度は株が高すぎて次年度の優待チケットを貰うためにミニワールド株が買えないではないか…
真衣はちょっと考えた。順張り。
チャートが上がってる株の安いところで買って、その日のうちに利益出たところで売れば良いんじゃない?
とは言え、どの株が良いのか分からない。SNSで色々な人のを見た。
「みんな色んな会社に投資してるんだな。どうやって調べてるのかな。」
SNS上の人のを見て知った、A株を買い、1万円プラスのところで売る。
同日に同じ事をしてプラス3万円。
「やったー♪」
と、このような事を繰り返し、その月は合計20万円の利益。
これに味をしめ、翌月も25万円近い利益。
そして3月
SNSで知ったB株、C株。
チャートのマドは必ず埋まると聞き、マドの下で買い。
「6,000円プラス? マド埋めるまで行くわよ〜ww」
とニンマリしていたのだが…
下がる下がる下がる。
発表された決算は悪くないのだが発表の翌日、マドを開けて下がった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます