2学期編

第15話 二学期始業式

 今日はワクワクしていた。なぜなら久しぶりに紗奈先輩に会えるからだ。いつも通り高校に行って、自転車置き場で紗奈先輩に会った。

「紗奈先輩、おはようございます」

紗奈先輩に声をかけると、紗奈先輩が僕に気づいた。

「あやちゃん、おはよう。久しぶりだね」

紗奈先輩が僕に挨拶をして、そこから手をつないで昇降口まで行った。

「それじゃあまたね」

「今日の帰り会えるかな?」

「会えたらいいけど、私は部活があるから会えないかもね」

「僕も部活あるよ」

もうこのころになると、校内でも紗奈先輩にため口を使うようになっていた。

 しかし、今日は帰りに自転車置き場に行っても、紗奈先輩の姿はなかった。紗奈先輩の自転車もなかったので、もう紗奈先輩は帰ってしまったらしい。

少し寂しいが、そのまま家に帰った。

そして明日部活があるかラインで聞いてみた。

「紗奈ちゃん、明日部活ある?」

「私はあるよ」

「明日会えるといいね」

このメッセージを送信した瞬間僕はいい案を思いついた。それは、紗奈先輩に待ってもらうことだ。早速紗奈先輩に待ってもらうことにしたが、紗奈先輩は明日は玲子さんとめぐみさんと帰るため、待つことはできないらしい。

 気が付くと、もう午後11時になっていた。

そこで、紗奈先輩に「おやすみ」のスタンプを送信して、明日紗奈先輩と会えることを祈った。そして、電気を切っても紗奈先輩のことを考えていた。

そして、夢の中では紗奈先輩とデートをしていた。

翌朝起きると、いつも通り朝の支度をして、登校中は紗奈先輩に会えることをひたすら願った。

しかし、今日は紗奈先輩と会うことができなかった。

家に帰ると、古典と情報の課題をやって、紗奈先輩に「おやすみなさい」とラインを送って、寝た。

そして翌日は、部活後に紗奈先輩と出会うことができた。

「紗奈先輩久しぶり!」

僕が紗奈先輩に声をかけると、紗奈先輩はこちらを向いて挨拶をした。

「あやちゃん久しぶりだね!」

紗奈先輩は僕を軽く抱きしめた。

「あやちゃんのクラスは文化祭どんな感じなの?」

紗奈先輩は僕から手を離して質問した。

正直どんな文化祭の出し物なのかはわかっていなかったので、「僕はどんな内容かわからないよ」こ答えると紗奈先輩が笑って「私も」と答えた。

「明日から文化祭の準備が本格化するから、どんな内容かわかったらまた土曜日話そうね」

「うん、話そうね」

「あと、この学校の文化祭楽しいよ。あやちゃんがいやじゃなかったら、玲子さんとめぐみさんも一緒になると思うけど、一緒に文化祭回ろう。」

僕も紗奈先輩と一緒に文化祭回りたかったので、僕は「うん」と答えてその日は学校で紗奈先輩と別れた。

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