第15話
まえがき。
決して昨日の23時に間違えて投稿とかしていないよ?
……ごめんなさい。
■■■■■
「ふわぁ……」
僕はぼーっと眺める。
魔王がリガルレインを側に立て、リガルレイン傘下の軍を率いて堂々と進軍しているところを。
リガルレインの隣にはキャサリンの姿も見える。
「暇ね……これ、私が来た意味あったかしら?」
「さぁ……?」
僕はラザリアの言葉に首を傾げる。確実に要らないだろう。
ラザリアは僕の隣にいる。風魔法を使って僕を持ち上げて、運んできてくれた。ラザリアと僕は今、上空で魔王の軍勢を眺めている。
「……想像以上だったな」
魔王の進軍。
それに立ちふさがる存在は居なかった。
全ての魔族たちが一瞬でひれ伏して、後ろの参列に加わっている。
なんで……あいつは玉座を追われたんだ?普通に守れそうなんだけど……。
「このまま特に何事もなく終わりそうね」
「うん」
僕はラザリアの言葉に頷く。
フラグになりそうな言葉だけど……そのフラグはこれっぽちも回収されそうにない。
そこまでの無双状態と化している魔王は。
やっぱり魔王という存在は大きかったようだね……。あくまで寝起きで、多数だったからこそ良かっただけで……実際に大勢を率いてやってこられたらどうしようもないのだろう。
……これはもう僕の仕事はないかな。
「ね、ねぇ……」
「ん?」
僕は服の袖を遠慮がちに引っ張られ……ラザリアの方へと視線を向ける。
「そ、その……そ、の……な?」
「ん?何?用があるのならば早く言ってほしいんだけど……」
「そ、そんなに急かすなよッ!……あ、そ、その……私が言いたいのは、私の今までの行動について、だ」
「ん……?」
「私は今までずっとお前にきつい態度で当たっていた……その、なんだ……ごめんなさい」
「っ」
ラザリアが僕の方へと頭を下げてきて、驚く。……え?別に僕は対して動いていないよ?
少し印象が良くなるように動いて……アレイスター家について少しだけ知れるように手を回しただけなんだけど……。
「そ、その……何も知らずに……ああ言う態度を、取るのは……私の駄目なところだ……ごめん」
「あぁ……うん。別に気にしていないから。大丈夫だよ」
僕は若干驚きつつも、笑顔で答えた。
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