第6話

「へぇー」 

 

 とある別次元で。


「あの子とあの子が接触するんだ」

 

 一人の女性の声が響く。

 

「ふふふ。……面白いことになりそうじゃない」


 女性の瞳に映っているのは人類で最強の一族と謳われるアレイスター家の少年と神に愛され、加護という名では収まりつかないほどの祝福を持った少年。

 二人の姿が映っていた。


「わわ!」

 

 女性は、アレイスター家の少年が別次元へと、今女性がいる次元へと認識範囲を広げてきたことに驚き、慌てて女性は自分の次元を一つ上へと上げる。


「あの子の空間魔法はすごいよねー。関心しちゃうわ……少し、昔を思い出すわね。ふふふ、あれは昔見た以上な気もするけど。ふふふ」

 

 女性は笑う。自虐的に。


「……ふふふ。……あぁ、彼らが私の……」

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