第26話

「来ましたよー」

 

 続々と生徒会メンバーが集まってくる。


「あー。また振られた……なんで……なんで振られるんだ……。好きだったのに……向こうは俺のことを友達としか思っていなかった……」


「あー。どんまい」

 

「見てみて!新しい人形!」


「まぁ。可愛い」

 

「でしょー!」

 

「……なぁ、ちょっと妾にパフェの作り方を教えてくれぬか?」


「構いませんよ」

 

 しばらくすると生徒会メンバー全員が集まった。 

 ちなみに生徒会長は少し顔を赤くして、体を震わせている。

 ……一体何を考えているのだろうか。僕にはわからないね。うん。わしらには救えぬものじゃ。


「良し。テストやろうか」

 

 僕は集まってきた生徒会メンバーにそう告げ、テスト用紙を配っていく。


「……なんか少なくない?」

 

 みんなに配っているテスト用紙の厚さを見てボソリとアルミスが呟く。


「あぁ、初級者用、中級者用、上級者用、超級者用に分かれているんだよ。全部やらせるのは大変でしょ?超級者用とか解ける人が僕以外にいるかどうかもわからないようなテストだしね」


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!?」

 

 僕の言葉にアルミスは驚愕の声を上げる。

 

「え?何?俺は全部やったんだけど?」


「あぁ。うん。やらせたね」

 

 午後の授業をサボって生徒会室へと来ていたアルミスは既に500問解いている。

 ちなみに僕はすべての授業を受けなくて良いと言われているし、アルミスも幾つかの授業を受けなくて良いと言われている。

 僕はすべての分野において教師より優れているし、アルミスもアルミスで変なところで知識が尖っているので、一部の分野においては教師よりも優れているので、授業が免除されているのだ。


「なんで!?無駄だったのか!?俺の頑張りは!」


「うん。無駄だね」

 

 僕は笑顔で肯定してあげる。


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!?」

 

 アルミスは大きな声を上げる。


「嘘だ!?嘘でしょ!?嘘だって言って!?テメェ!何やらしてんだ!?」


「はっはっはっは。乙!」


「コノヤローッ!!!」

 

 僕は怒りの表情を浮かべているアルミスを見て笑う。


「俺の苦労を返せ!」


「ま、まぁ、いい経験になったんじゃないか?あれがこの世界の頂点だよ」


「頂点って……」

 

 超級者用の最後の問題は理事長でもギリギリだったから、世界の頂点の問題と言っても良いだろう。

 ちなみに理事長にも全部解かした。


「うし!じゃあ、みんなそのテスト解けよ」



 あとがき

 頑張った。

 だから、その働きに免じてレビューを書いて欲しい。欲望丸出し。

 あと、アレリーナの一人称妾に変えました。過去のも変えたつもりだけど、変えきれてなかったらごめんなさい。

 ……なんで僕は明日から学校が始めるというタイミングで投稿頻度を増やしているんだろう?

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