第24話

 生徒会室の窓から見える外。

 既に日は落ち、ほのかな月光だけが世界を照らしていた。


「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 生徒会室の床で色々な汁でベトベトの状態で寝っ転がっている生徒会長を横目に僕は椅子に座りワインを嗜む。

 僕も生徒会長も生まれたままの姿をしている。


「許して……もう、イケないのぉ……激し、すぎ……初めてだから……」


 生徒会長は体を震わせ、垂れ流しながらそんなことを話していく。

 僕はそんな生徒会長の頭に向けてワインをこぼす。


「あっぶ」

 

 ワインが口に入り、生徒会長はむせる。


「さっさと掃除をしておけよ。この汚ねぇ状態のままというわけにはいかないだろう」


 生徒会室はなんかもうすごいベチャベチャになっていた。

 おしっことかで。

 明日も生徒会メンバーでの集まりがある。掃除をしないままというわけには行かないだろう。


「んっ」


 生徒会長は震える体を起こし、道具を取ってこようとする。


「あ?何道具を使えると思っているの?自分の体で拭けよ」


 そんな生徒会長に向かって言葉を投げかける。

 

「んっ……」

 

 僕の言葉に対して頬を赤く染め、僕の言うとおりに大人しく生徒会長は震える体を床へと擦り付ける。

 ゴミやら汁やらが生徒会長の体を汚していく。


「ふっ」

 

 眼福。実に良い眺めだ。

 ゾクゾクする。非常にゾクゾクするよ。


「あんっ」

 

 僕は踏んでくださいと言わんばかりにフリフリと動く生徒会長のお尻に向かって足を踏み降ろす。


「んっ……はっ……」


 普通の人は喜ばないであろう行為に対して生徒会長は色っぽい声を漏らす。


「良い……良いの……ねぇ」

 

 掃除の途中で生徒会長が顔をゆっくりと上げる。


「もう一回……シよ?」


「ふん」

 

「ごぼっ」

 

 僕は生徒会長の腹を蹴り飛ばし、ソファへと飛ばす。

 そして魔法を発動させ、汚い生徒会長の体をきれいにしてから生徒会長の上へとまたがり、押し倒したような姿勢となる。

 生徒会長の匂いが鼻孔をくすぐる。


「仕方ねぇな。生徒会長は」


「……駄目。生徒会長じゃなくて名前で呼んで?」


「ァ?僕に命令するとか随分偉くなったものだなぁ?……アルハ」


「……普通に呼ばれるのも嬉しいわね」


 生徒会長が笑顔を見せる。

 そして僕の方へと首を伸ばし、唇を合わせる。


「んっ……ちゅ」

 

 生徒会長が僕の口の中に自身の舌を流し込み、絡め合う。


「はぁ……」


 5分ほどキスして、ようやく生徒会長が唇を離す。


「月が、きれいね?」


 そして、生徒会長が恥ずかしそうに頬を染めながら耳元で囁く。


「あぁ、そうだな」

 

 僕は、生徒会長の言葉に同意した。



 あとがき

 わーい。レビューがついた。……早く続きが読みたい……あ、更に更新頻度を増やせと?

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