第19話

「そこで、だ。君たちにはIMSを作るために情報を集めてほしいんだよね。筆記に関しては実際に数値が出ているのでそれを参考にすれば良いんだけど、戦闘力とかは実際に数値が出ているわけではないからわからないのよね。それに加えて戦闘力だけではなく、機転、コミュニケーション能力などの数値も込みした総合力を出したいのよね」

 

 ……思ったよりもマジじゃん。

 そんなこと出来るのか?


「そ、それを私たちが一人一人確認して、数値作るんですか?戦闘力の数値を図る自信はないのですが……」

 

 出来るのかどうか。それに対して疑問を持ったの僕だけではなかったようで、副会長も尋ねる。


「あぁ、戦闘力は良いわ。あなたたちにやってもらいたいのは機転力を図るためのテスト作りとコミュニケーション能力がどれほどあるかを見てもらうこと。コミュニケーション能力の確認は少し難易度が高いかもしれないけど、これなら出来るでしょう?」


「あぁ。それくらいなら、戦闘力は確認しなくて良いんですか?」


「えぇ。それは私とエルピスがやるから気にしなくて良いわ」


「ァ?」

 

 僕は生徒会長の言葉に反応する。


「は?なんで僕がやる前提なの?やるつもり無いけど?」


「お願い!」

 

 生徒会長が僕に向かって手を合わせる。


「却下だ、面倒」


「ほ、ほら!あなただって一応生徒会メンバーであるわけだし?」


「僕より弱いやつが囀るな」


「んっ……!」

 

 僕のぞんざいな言葉に生徒会長は体を震わせる。

 

「あれよ!なんでも言うこと聞くからお願い!」



「あ?じゃあ股開けよ」



「「「ーーッ!?」」」

 

 平然と告げた僕の言葉に生徒会メンバー全員が驚愕する。



「良いわよ」



「「「ーーーーッ!?!?」」」

 

 そして、平然と了承した生徒会長に全員が驚愕する。


「ほ、本気ですか!?生徒会長!?」


 副会長が慌てて声を上げる。


「私は自分より強い人が好きなの。あと、ショタって可愛くないかしら?自分よりも小さなショタに踏み踏みされるとか最高じゃない!」

 

「「「……」」」 


 生徒会長の言葉に全員が呆然とする。

 僕だって呆然としている。

 ……え?生徒会長ってばショタコンだったの?初耳なのだが……。

 ゲームではそんなことなかったよね……?あれ?僕の間違いだったかな?……もしかしたら他のルートに行くとショタコン設定が出てくるのだろうか。


「ふむ。そういうことならば良いだろう」

 

 僕は生徒たちの戦闘力を図るのを手伝うことに同意する。


「良し!では後で一緒にヤろうか!」


「うむ」

 

 ……やろうかの発音が何かおかしくなかった?

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