第53話
「おーい」
「ふわぁぁぁぁ!?駄目!来るでない!来るでないわ!」
僕とアルミスがアレリーナのところに来ると、せっかく助けに来てあげた僕らに対してアレリーナはそう叫ぶ。
そして、アレリーナの姿を見てすぐにそう叫んだ理由を理解する。
「お?」
「ふぇ?」
「うぁぁぁぁ!見るなぁ!!!」
アレリーナが叫び、体を必死に動かすも動かせない。
「ふむ。良き」
僕はアレリーナを鑑賞し、頷く。
触手プレイ。
それがないエロゲはエロゲじゃないと言っても過言じゃない。……いや、バチクソに過言だわ。普通に大過言。
でも、触手プレイは素晴らしくとても重要なものだと思う。
それが今、僕の目の前でリアルに行われていた!ヤバい!テンション上がる!
「あぁ……駄目だ……」
ぬるぬるとしていてゆっくりと服を溶かしていく粘液を分泌している触手の化け物。
触手がアレリーナの体を這いずり回る。
両足を上げさせ、M字開脚の姿勢を取らせて、黒の派手めのレースのパンツを顕にする。
胸や股間当たりを幾つもの触手が這いずり回り、ゆっくりとだが確実に服を溶かしていく。
「いっ……いや……やめろ。み、見るなァ!見るでない!妾の哀れな姿を見るでないわ!」
アレリーナは頬を赤らめ、全力で叫ぶ。
「う、う、う、うん!」
アルミスは頬を赤らめ、顔を背ける。……お前が背けちゃマズくね?今、この場で解決すべきなのは、君なのでは?
僕はそんなことを考えながら堂々と仁王立ちでアレリーナを眺める。
「お、お、お、お前は何見ている!?」
「このままだと服を溶かされ、全裸に剥かれてそのままこの触手にレイプされるけど良いのか?」
「レ、レイ!?な、何を言っておる!?た、助けてェ!!!」
「ふぅむ」
僕は神妙な顔つきで頷く。
確か、ゲームでもこんなシーンあったわ。主人公が頬を赤らめながら対処していた。
だが、僕は僕。頬を赤らめ対処する主人公とは違う。堂々と眺めようじゃないか。このショーを!
「……あ?」
僕が観戦する気満々になったところ、何をトチ狂ったのか触手の化け物が僕にまで触手を伸ばしてきた。
「ちっ」
僕は舌打ちを一つ。
そして急速に速度を上げて唸り突撃してきた触手を素手で掴む。
「ふんっ」
僕は触手を魔力を流しながら引っ張る。
パンッ
触手の化け物が、幾つもの触手が全て破裂し消滅する。
討伐完了。
「あふっ」
触手によって宙に捕らわれていたアレリーナも落ちてくる。
「ふー。ほれ」
僕はそんなアレリーナに適当な毛布をかけてやった。
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