第47話
「……こんなにやることのないの生徒会」
僕の隣で座って真面目に勉強していたアルミスが呆然と呟く。
「うん。いつもこんな感じだよ」
僕はアルミスの疑問に答える。
いつも僕と生徒会長とミリアしかいない生徒会室に珍しくアルミスも来ていた。
というかアルミスってば最初、僕をからかうように近づいてきたのになんかいつの間にか真面目な常識人キャラになってね?なんで勉強なんかしているの?
君もこっち側だと思ってたよ……。
「あ、パフェのおかわりお願いね」
「承知いたしました」
僕はミリアに命じて、パフェのおかわりを作らせる。
「……後、なんであの子が君に顎で使われているの?」
「パフェ作るの上手いから」
主人公の初恋の人と関わることに色々と抵抗はあるけど……パフェの方が大事だ。パフェは全てを解決する。
パフェさえ食べれば余裕で勇者も魔王も倒せる。
「えぇ……あの子、侯爵家の人間だよ?偉いんだよ?……平然と顎で使うなよ?」
「なんで?」
僕は首を傾げる。
「えぇ……」
そもそも僕を殺そうとしてきたミリアが悪いし?それにちゃんと対価として暗殺者として鍛えてもいるから良いでしょ?うん。
まぁ、こんなことアルミスには言えないけど。
「はい。出来ました」
「……美味しっ」
僕はパフェを受け取り、口に頬張る。
「あ、僕の今日の分の宿題やっておいて?」
「はい」
ミリアは僕の言葉に素直に頷き、いそいそと僕のカバンの方へと向かっていく。
「おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
そんな一部始終を見ていたアルミスは叫ぶ。
「やらせるな!?そんなことやらせるな!?自分でやれ?」
「良いじゃん。別にもう僕の奴隷みたいなものだし?」
「奴隷!?ひ、酷い扱い!良いの!?それで?」
「はい」
ミリアはアルミスの言葉に頷く。良し。よく言った。
「私もお世話になっていますので」
「お世話ぁ?こいつがぁ?」
アルミスが信じられないようなものを見るかのような視線を僕へと送ってくる。
「おう。なんや?文句あるのか?」
ミリアはしっかりと暗殺者へと成長している。僕の人心掌握術の結果、ミリアは国の上層部を憎む殺人兵器のようになっているし。
「……いや。ないよ。お前には何言っても無駄だからな。そう生きるように自分で決めているみたいだし」
「まぁな」
僕はアルミスの言葉に頷く。
「あぁ、そうだ」
ずっと無心でパフェを頬張っていた生徒会長が思い出したかのように告げる。
「アレリーナにも用があるから、連れてきてくれ。一年生最初の仕事だ」
あとがき
コン◯スっていうゲームの新キャラであるおっぱい出なかった……萎えました。……小説を書く気力が湧かない……おっぱい……。
あと、一ヶ月の全ての小説トータルPV数が100万行きました。ありがとうございます。
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