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  • * * *への応援コメント

    >「帰りてぇ」
    この、最後の呟きが せつない。
    一体、いつに帰りたい? そう、問い掛けてしまいたくなるほどに。

    作者からの返信

     ありがとうございます。
     見方によってはぼんやりした作品ですが、結音さんの心に何か残ってくれたら幸いです。

  • * * *への応援コメント

    けっこう生活感出てますね(笑)
    一周回って、原点に返る。それ大切なことかも。
    お寿司が売り切れていなければ、卵かけご飯のありがたみに
    たどり着かなかった。

    ありふれたものにこそ、大切な価値が宿っている。
    勉強になりました

    作者からの返信

     早速読んでくださってありがとうございます。
     自分で宣伝しておいて何ですが、こんなに早く読んでいただけるとは思っていませんでした。

     実は本作はそもそもエンタメ小説を目指したものではなく、作者が書きたいものを書いただけの作品です。そのため、解釈は読者の皆さんにお任せするしかありません。ただ、率直に申しますと、ポンポコさんの感想を伺ったとき、作者ながら「あ、そういう解釈もあるのか」と思いました。「ありふれたものにこそ、大切な価値が宿っている」。たしかにそうですが、あえて言うなら、それはありふれたものとは限りません。「ありふれたものに大切な価値が宿っているということがあるかもしれない」、くらいに思っておいてもらえると幸いです。
     主人公はたまたま閃いた卵かけご飯というアイディアに飛びついたわけですが、翌朝にはその熱が冷めて、自分に嫌気が差しています。本当の意味で彼が充足感を得る(得続ける)ためには、実はもっと別の何かが必要なのかもしれません。仮にそんな何が想定され得るとして、それは一朝一夕には手に入らないかもしれず、だとすると、彼(つまり我々)に必要なのは、身の回りにありふれているモノとは違う何かかもしれません。作者としては、我々自身の生活全般に引き付ける文脈の中で、その掴みどころのなさに悩んでいただければと思います。

  • * * *への応援コメント

    すごく絶妙なところをついてくる文章ですね。
    言いたいことあるけど適切な言葉が浮かばない、みたいな感想を持ちました。
    強いて言うなら、「わかる」でしょうか、、、

    作者からの返信

     ありがとうございます。
     作者の立場で批評めいたことを書くとそれが答えになってしまいそうなので、どういう言い方をしたらよいか迷っていますが、本作自体もまた「言いたいことはあるけど適切な言葉が浮かばない」感覚を描いているつもりなので、たてごとさんの感想は嬉しいです。

     と言いつつ、結局批評めいたことを書いてしまいますが、主人公は自分が何を求めているのか、どうして求めているのか、どれくらいの熱量で求めているのかが分かっていない人物です。その意味で、自分自身のことをよく知らない、でも、疲れているし面倒だから考えようとも思わない、そもそも考える必要性も感じていない、そんな人です。
     本人はパックの寿司を求めていますが、自分がどうして、どのくらい強くそれを求めているのかはよく分かっておらず、まあよいかと諦めてみたり、諦めきれずにコンビニに出かけたりします。
     TVやSNSに対してもずっとそんな調子で、とりあえず眺めてはみますが、自分が何を楽しみたいのか、何を期待してそれらを覗き込んでいるのかはよく分かっていません。違和感や不満という言葉は強すぎるにしても、それらに似た何かがないわけではなく、かといってTVやSNSを離れたいわけではないし、それらに代わる何かを探すことに積極的でもない、というかそういう発想がありません。
     文面に書き起こすと何だかふわふわしていますし、だらしない人物にも思えるのですが、この人物像は僕自身の一側面ですし、こう言って良ければ、現在20代から30代辺りの世代には、この感覚を知っている人も割といるのではないかと思います。「人間ってこういうもの」と言ってしまうのは乱暴ですし、現実世界を実際に生きている人の多くはもう少し色々なものを好きになったり熱中できる趣味を見つけたりしていると思いますが、場合によっては主人公と似た状態に陥ることもあるような気がします。
     だからこそ、主人公や本作に対して(上手く言えないけど)何か言ってやりたい、と僕自身も思いますし、読者の皆さんにもそう思っていただきたいと思っていますし、たてごとさんにも何か引っかかるものを感じていただけたようで、嬉しいです。