3人目 まにまに
7回、2回、2回。敬虔なまにまにファンの方であればお分かりいただけるだろう。まにまに42歳、この数字はまにまにという人物を形作る上でなくてはならない物である。
今から3年前、一人の男の携帯からはこんな音がした。「ストライクショット」まにまには長い間モンスターストライクで遊んでいた。しかし、面白いゲームやコンテンツもずっとは続かないものである。
長年遊んできたモンストにもその頃飽きが生じていた。まにまに39歳の話である。そしてその男はその頃まだ、まにまにでは無かった。
ゲームを終え、YouTubeを見ていると、広告が流れてきた。
「なんだ?ラジオ配信アプリ?面白そうだな」
筆者自身もそうだが、前回の鮭よすおさんなど結構あの広告はかなり効果があるのかもしれない。
ともあれそうしてまにまには、誕生……しなかった。
「なになに? まずはTwitterアカウントがいるのか。Twitterから始めないとな。名前は、えーと本名でいいか、Twitter連携と……」
彼はネットに疎かった。spoonネームに本名が表示された時、彼は焦った。そしてあたふたして、咄嗟に名前変更のところで携帯を乱雑に打った時、まにまには生まれた。Twitterの名前も後に気づいて併せてまにまににした。
さて、冒頭で言った数字に戻ろう。この数字は、期限付きアカウント停止7回、永久アカウント停止2回、そしてそれに伴う配信専用携帯の購入2回である。筆者も配信をしていて、今のところアカウント停止になった事は無いので何故そうなったか聞いてみた。
鉄板垢BANトーク
女の子はインスタントラーメンだよね
ちゃんと暖かくほぐしてあげて、
スープもいきなり開けるんじゃなくて、
火を止めてからゆっくりかけるんだよ。
と言う、まにまにの恋愛論(女性の扱い論)
この話をした翌日は必ずと言っていいほど、アカウントが停止されるそうだ。読者の皆様もくれぐれも興味本位で真似しないでいただきたい。
直近の一年は停止に至っていないが、1番多い時は運営がよく警告やアカウントを停止しにきていたと語る。
永久アカウント停止(以後アカウント停止を垢BANと表示する)になった経緯は、セクシーなカテゴリーつまりセクカテの女性とコラボに上がってもらい、朗読会企画をした時、官能小説を読み、その女性は快諾してくれていたし、まずい表現はぼかしてくれたが、次の日アカウントは無くなった。
その当時は自分も尖っており、そのセクシーなお姉さんの囲い(熱心なfan)が通報した証拠もないし、それ以前から彼はアンチもたくさんいたので、誰が通報してその後のアカウント停止に繋がったかは、分からないし探す気もないと言うことだ。
もう一度の永久垢BAN理由にも触れておこう。結果だけ知って、過程を見ずに加害者のように見るのは良くないことだからだ。
ある日彼はゴールデンタイム、つまり人が多く配信に来る時間帯に、リップ音の練習をしていた。まだコラボが、一人の時代である。そこに自撮り写真の可愛い女の子が入ってきた。初めてきた人だった。コラボにその子を上げて、一緒にリップ音の練習をした。
少しの間2人でリップ音の練習をしていた時、周りは笑っていたが、まにまにと女の子は何故だか興奮してきて、はぁはぁと息遣いを荒くしながらリップ音に興じた。そこで彼は気付いた。自分はこの子のことを何も知らない。そこで簡単な質問をした。
「〇〇はどんな人なの?」
自己紹介も済んでいない2人、当然の質問であった。彼女はこう答えた。
「あ、うん、高校生だよ」
さっきまで笑っていたコメント欄が凍り付き、彼自身まずいと思い枠を閉じた。次の日アカウントは無くなった。
ちなみに何故リップ音で? と思う方のために擬音で筆者も聴かせてもらったが、(パッ)では無く(ジュル)と言うような音である事を追記しておく。
度重なる通報、アンチの存在に配信用携帯はどんどん増える恐れもあったが、その頃アンチに変化があったと言う。それはあるアンチの、某掲示板に書かれた一言からだった。
「こんだけ垢BANになっても普通にSPOONで配信やるならむしろお前のことこれから応援するよ」
嬉しかったが何気ない1人の一言。そのコメントは1人のものだったが、その頃を境に垢BANは止んだと言う。
恐らくその一言は多くのアンチの意識を改革するものだったんだろう。
それは殆どのアンチがfanに裏返ったタイミングだった。これはシンクロシニティと言う現象と似ている。
さて、彼の配信のスタイルだが、雑談であったり、ちょっとしたゲームなどで私たちを楽しませてくれる。仮面ライダーの変身ベルトを使うなどもそうだが、中でもリスナーから愛されているコンテンツは、一曲歌いきるまで枠を終われないという枠だろう。これは単純に、配信に入室してきた人がいたら、ハートという無料アイテムを投げられたら、有料アイテムを投げられたら、曲を最初からやり直すというシステムで、今のところ私は彼が一曲歌い切ったことを見たことはない。
注目すべきところは、味が無くなる。擦りすぎるなどの言葉がなぜか彼には当てはまらないところがあるのだ。またやってるよ。と言った印象は受けるのに、何故か味が無くならない。その理由はインタビューを終えた今でもわかっていない。
もしかしたら、まにまにそのものに濃い味がつき、それが彼のやる事にも染み付いていて、それがずっと無くならないのかもなんて荒唐無稽な事を思ってしまう。
配信であったよかった事、悪かった事を聞いてみた。
よかった事は、まにまにの自撮りアイコンを使ったなりすましが出た時、HIRO𝕾⃝𝖑𝖚𝖒さんがTwitterで注意喚起したり守ってくれたことは印象に残っている。
突然自分が知り合いに守られた事に驚いたと言う。
悪かった事は、アイコンがとてつもなく可愛い女の子とリア凸の約束をしたことがあった。新幹線を使い600キロの距離を心を躍らせながら移動して、到着すると。そこには知らない女性がいた。声はその子だったし、話しかけるとやっぱりその子で、そこで初めて「ごめんあれ拾った写真だよ」と言われた拾い画の期待値が特上 だったから普通に可愛い子だったのに。がっかりした。そしてなぜ、600キロ移動する前に言ってくれ無かったのかと。
その後のリア凸の内容が、彼の口から語られる事は無かったので、それでもなんかはあったのかと思っている。しかしこのインタビューは、ゴシップでは無いので、この辺で留めておこう。
悪かった事に付随するが、配信歴3年の中で1番思い出深い話を聞いてみた。
セクシーな女の子と仲良くなった。その当時別のスプナーの女の子とオンラインゲームの様に【ネット彼女】として付き合うことになった。
そうしたら件のセクシーな女の子が、みんな知ってると思って、爆弾をぶち込む。そういえばマニマニってリアルの彼女いるよねって言われて、ネット彼女が発狂する、リアルとネットは別じゃ無いとか、最低な男だなと彼に対する批判とか議論になり、あわやアカウントがなくなりかける事件があったと言う。
最終的には丸く収まったが、この件でまにまにがみんなに伝えたい事は、【ネットの距離感って難しいよね】という事だ。彼の話に少しでも恐怖を感じた方は今後のspoonライフに是非活かしていただきたい。
彼が配信で決めている事は、他者を誹謗中傷する様な事や、暴言を吐かないことだという。
記憶を辿ってみれば、彼がそう言う感じに他者を攻撃しているシーンが思い出せないので、そうなのだろう。
そんな彼が今後目指すものは、オモカテになる事だという。
お陰様でリスナーの皆様から面白いと言っていただけるので。さらにみんなの事を笑わせる配信ができる様になりたいと彼は語る。
10000 30000
また数字の話になってしまうが、これもまにまにを形作る1つの数字だ。彼ののインタビューをしていて興味深い数字の話だったので、ここに記しておこう。
これは垢BANで無くなった時の、人をフォローした人数30000人、現在のアカウントでフォローした人数10000人だ。なぜ、こんなにもフォローするのかと聞いたところ。自分がフォローされる為の戦略だと言う。ちなみに確率で言うと、100人フォローして1フォローされるぐらいらしい。
その中で実際LIVEに来るのは10000分の100くらい。その中で残ってくれるのは、100分の3くらいだと言う。配信のfanがなかなか増えなくて悩んでいる人は、是非この方法を使ってほしい。
通知オンを切らないと、鳴り止まない携帯が出来上がるらしいが。
最後にこのインタビューを読んでくれるリスナー様に一言いただきました。
「アイコン通りの女の子が来ると思ったら大間違いだ! アイコン通りの女の子が来ると思ったら大間違いだ!」
大切なことなのだろうか? 2回言っていた。
まにまに41歳、今日も彼はリスナーを笑わせる為に、そして出会いを求めて言い続ける。笑った笑顔が素敵だよ。
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