マリンファイト・総合バトル②

「だいぶ減ったみたいだな」


俺は残り人数確認画面を見ながら言う。


「そうだね。うーん、そろそろくるかな?」


ヒュンッ!


一星に向かってスナイパーの弾が飛んできた。

一星は避けたが、次々に矢や槍、弾が飛んでくる。

魔法攻撃もだ。


『太陽の勇者』だ。


「あれ?みなさん、『月の勇者』はどうしましたか?」


将生が余裕たっぷりにきく。

てか、なんでこの数避けながら喋れるんだか。


「『月の勇者』?あー、あいつらねー。倒した、全部」


面倒くさがり屋なのにかなりのやりての、熱海ねつうみ宏史あつしがあっけらかんとした様子で答える。



「んじゃー、俺らと『太勇たいゆう』の最終決戦?」

「そうだが……って将生ー!略すな!」

「え〜、別に良くない?ショボいし」

「あ・の・な〜……」


ピキッ。


『太陽の勇者』のリーダー・太陽たいようゆうのこめかみにピキっと青筋が入る。

将生はいつまでもゆる〜い感じだな。


「ではでは〜、戦いましょうよー!」


一星がニコニコ笑顔でパンパンと手を叩く。


「いいぜ。ぶっ潰してやる」

「ふん。望むところだ、返り討ちにしてやる」


ニヤリと笑う勇に、紫苑が上から目線で喋る。


「じゃあ、カウントダウン!佐々木さん、お願いします!」


一星が大声で誰かに呼びかける。

すると、アナウンスが流れた。


「はい!一星さん!…って、あれ?なんで私の名前…?」


うええええぇぇぇ!?

一星、なんでお前アナウンスさんの名前知ってるんだよ!怖いわ!


「あじゃあ、カウントダウン始めますよー!10!9!」


アナウンスさんはきを取り直してカウントダウンを始める。

俺は、剣を準備だ。


「5!4!3!2!1!スタートです!!」


そうして『神の領域』対『太陽の勇者』の総合バトル・最終決戦が始まった。



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