マリンファイト・総合バトル①

「さあ〜ついに総合バトル!ギルドメンバー全員参加OK!今だけはフィールドが広くなります!では選手、ビーチへ!カモン!」


なんか最後の方雑になったような。

俺たちは全員ビーチに移動する。

そしてメッセージ機能を使って作戦会議だ。

話し合いだと周りに聞こえるから、メッセージは自分しか見えないからギルドメッセージ機能を使うのだ。


《一星  うーん、始まったら最初は海に行こうか?》

《紫苑  フェアリーモードでか?》

《一星  うん》


フェアリーモードとは、妖精モードだ。

妖精みたいに飛べるようになるけど、攻撃はあまりできなくなる。

だから、逃げる時や移動するときに使うのだ。


《航   じゃあ、海の向こうの島に行こう!》

《廉   何かあるのか、その島には》

《航   ううん。そこの島で減るのを待って、この島を見つけたやつを倒せ ばいいと思って。まあ、スナイパーとか弓で倒せるしね。ギリギリ》


遠距離弓やスナイパーでは、あのビーチにはギリギリ届く。


《伊織  オッケー了解!》


伊織に続き、他の全員からも了解のメッセージが届く。


「よし、じゃあ行くぞ!」


俺の掛け声に全員が頷く。


「それでは総合バトルを始めます!10!9!」


俺たちは今のうちにフェアリーモードになっておく。

他の選手、ギルドも俺たちを見てフェアリーモードになっている。


「5!4!3!2!1!スタートぉ!」


始まった瞬間、俺たちは一気に島に向かって飛び立つ。

時々スナイパーや弓で撃たれるが、ひらりとかわして避ける。

そして島に着いた時、他のギルドもたくさん来ていた。


「ちっ。うっとうしいな」


そう言うと紫苑が槍を投げる。

それは選手に当たり、また紫苑の手元へと引き寄せられるように戻ってきた。

今ので選手が一人脱落した。

一星もスナイパーで狙い、うち、当たった。

将生もスナイパーを使っている。

廉も弓で戦う。

そして紫苑、一星、将生、廉によって、俺たちを追っていた選手は全員脱落した。

何だか俺、近くに来た敵しか倒せてないんだけど?


「なんか役立たずですまん」

「いやいや、僕もだし」


俺が謝ると、伊織も手を振って謝る。


「いや、いいよ、別に。それにどうせ、『太陽の勇者』と『月の勇者』が残るんでしょ」


俺や他のみんなもうんうんと頷く。

どうせ、また厄介なあいつらが残ることくらい、わかってるよ。

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