第13話 sideスピカ
200万PV達成しましたっ!
応援ありがとうございますっ!
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深緑色の迷彩服を身にまとったハーンブルク軍の兵士の中で、無駄に目立つ黒色の集団が行動を開始した。
手には次世代型の武器を持ち、準備は万全であった。
「各隊員へ、今回が待ちに待った我々の初陣です。精鋭部隊の力を見せつけましょう!」
「「「おうっ!」」」
私がMYOHのメンバーに声をかけると、全員がやる気に満ち溢れた声で返事をしてくれた。
私を先頭に、MYOHは前線へと進んだ。
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私は昔、故郷であるハワフ島から私たちエルフと人間の架け橋になるためにレオルド様の下に送られた。もちろん、人間の言語など全く勉強して来なかったので、最初のうちはまともに会話すら出来なかった。
でも、ハーンブルク領内にある学校で、同胞達と言語を学びながら人間の事を学び、遂には領主代理であるエリナ様の補佐官にまでなった。
ハーンブルク領に留学に来た同胞達も、ハワフ島に戻ってエルフ達の生活水準をあげるために活躍したり、翻訳者としての仕事についたりと様々な方面で活躍していた。
最初の方は、エルフと人間の間にどうしても溝を感じていたが、最近はそれが徐々に埋められつつあると感じていた。
ある日、いつも通りエリナ様の補佐官として働いていた私の下に、ハーンブルク軍から一通の手紙が届いた。
補佐官として護衛任務もこなしていた私は、ハーンブルク軍には昔からお世話になっており、暇な日は訓練などにも参加していた。
ハーンブルク軍の基地に着くと、出迎えて下さったレオルド様に、開口一番にこんな事を言われた。
「君には、エルフの代表として、ハーンブルク軍に新たに創設される事になった新部隊の隊長を努めてもらう。」
「は、はいっ!・・・・・・え?隊長?私が?」
エルフの代表という単語を聞き、2つ返事でokしてしまったが、改めて聞いてみるととんでもない内容であった。
「あぁ、陸軍の柱となるエリート部隊を新設しようと考えていたのだが、隊長がなかなか決まらなくてな。そこで、君の名前が上がったというわけだ。」
「でも、私にはエリナ様の補佐官としての仕事が・・・・・・」
「そこは安心してほしい。既にお母様に話を通している。それに、エリート部隊というのはいわば切り札だ。戦争でも起きない限り出番は無いぞ。」
「は、はぁ・・・・・・」
こうして、私はレオルド様の提案を了承してしまった。いや、正確には了承した事になった。
この時は知らなかった。
新設された特殊部隊『MYOH』の訓練が、地獄級だった事に・・・・・・
教官となったのは、謎の美少女だった。
見た目は、女の私でも思わず言葉を失ってしまうような美貌を持った青髪の美少女であったが、中身はただの悪魔であった。
声は優しいし、所作も美しい彼女であったが、訓練の内容は地獄そのものだった。
初日から、体術の訓練と称して教官と100対1の近接格闘を行った。
始まる前は、おいおいこんな小さな女の子が相手かよ、と余裕たっぷりのMYOHメンバーであったが、10分後には誰一人として意識を保っていた人は居なかった。
もちろん、武器や魔法は無し。魔力を使って身体を強化するのは許可されていたが、彼女の動きは化け物そのものだった。例え背後からの攻撃であっても、全て読まれた上で反撃をくらい、気付いた時には意識が飛んでいた。
彼女の訓練は1日3時間と短かったが、内容はただの地獄で、今では誰一人頭が上がらない。
ちなみに、訓練終了時に、一流のシェフが作った料理と共に現れるレオルド様が天使に見えたのは私だけではないだろう。
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訓練が無い日も多かったが、そのような日々を1年近く続けた私達に、もはや怖いものはなかった。
「タイムリミットは30分です。訓練通りに行きましょう。行動開始っ!」
「「「おう。」」」
ハーンブルク軍の防衛ラインの一歩前に飛び出た私達は、銃を構えると一気に前に出た。
ハーンブルク陸軍内では、特殊部隊であるMYOHの存在はかなり有名なので、味方に誤射される可能性は低い。
とはいえ、いきなり射線に立つのはアホなので、左翼から回り込むように敵陣に切り込む。
「無理はしないでくださいっ!命大事にっ!」
私達の存在に気づいた敵兵が、次々とこちらに向かって来るので、1人ずつしっかりと確実に撃ちながら、ゆっくりと敵陣に近づく。
銃は、その性質上、真っ直ぐにしか飛ばないので、隊員同士で連携しながら左右の安全を確保し、その間を味方が進む。
撃ち漏らした敵には、手榴弾やナパーム弾のような投擲武器を使って牽制しつつ、足を止めた敵をしっかりと撃ち抜く。
私達は、訓練で何千回とやった動作を繰り返していった。
「隊長、こちら側はオールクリアです。」
「敵が引き始めました、追撃しますか?」
「隊長、25分経過しました。」
「隊長、どうしますか?」
周囲にいた敵を、ほぼ全部倒し終えたため、一息つける状態となった。
すると、手の空いた者から、背中越しに次の命令を聞いてきた。
「えっ、えっと〜ごめんなさいっ!もうマガジンが2つしか残っていなくて・・・・・・撤退しますっ!」
「「「了解っ!」」」
1番最初は、30発×7つあったマガジンが、もうあと2つしか残っていない。
この短時間に、150発近く撃った計算になる。
あ〜これはまた、教官に無駄撃ちしすぎって怒られる奴だ。
私は少し後ろ向きになりながら、撤退を始めた。
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どうでも良くない話
(しっかり読んでほしいです。)
どうも、200万PVの瞬間をスクショできなかったため、少し落ち込んでいる佐々木サイです。
投稿を始めたのが3月21日、そして今日が9月5日。ざっと5ヶ月と少しにて、200万PV達成しました〜🥳🥳🥳
いや〜おめでとうございます、ありがとうございます。
何というか、普通に嬉しい反面、あまり実感できてませんw
これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
佐々木サイ
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