第3話 私の推しつ推されつの日々

 フォロワー数6。

 投稿している小説の数22。

 各小説のPVは二桁行くかいかないか。

 ☆や💓はたまに貰える程度。

 それが私ことおきなのweb作家としての実力。


 そんな中で、一本の長編小説の各話に必ず💓を入れてくれる人がいる。

 名前はかぐやさん。

 彼女が私の長編に毎日のように💓を入れてくれるようになって数か月。

 かぐやさんの名前を見るたびにほっとする自分がいるのを自覚する。

 それは今日も彼女がモニターの向こう側にちゃんといてくれる証。

 私はまだ彼女を地球せかいに繋ぎとめることが出来ていた。


 私は嬉しくなる。そしてその後は決まって最近推しのYouTuberの動画を見に行くのだ。

 そのチャンネルはオリジナルソングを配信している。

 ライブ配信はせず歌うだけの動画配信。

 トークなどの余計なことはなし。歌うだけ。

 始めたばかりのそのチャンネルは登録者数11。もちろん、その内の一人が私だ。


 こういうと照れくさいけれど。

 今は書くという『気力』と『好き』な推しがいて充実した日々を送れている。


 私の心は無感ではなくなったのだ。


 

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