オークション3
【獣人族(白猫)
名前:シャルル (12歳)
両親を亡くし厄介払いされ奴隷商に売られた娘。
信託スキルを持って産まれた巫女。
しかし魔神、または邪神からしか信託を受ける事が出来ないと言う制限付き】
これがあの少女の鑑定結果であった。
「なるほどな〜」
「如何でしたか?」
「何か分かったのかしら?」
俺の声にソフィアとエイミーは鑑定の結果が気になったのか声を掛けてくる。
「うむ、この国のスパイでは無いから安心だがどうするか・・・」
「気に入ったなら買った方がいいんじゃないかしら?」
「そうですよ!あの子可愛いですし!」
「貴方は妹が欲しいだけでしょ?」
「ええ〜でも姉さんだってあんな可愛い妹欲しいでしょ?」
な、なんだか二人が買うき満々なんだが。
む?直感スキルが反応している?もしかして買った方が良いのか?うーむ・・・買うか。
『えぇい!!金貨1500枚だぁ!!』
「金貨2000枚」
ザワザワザワザワ ザワザワザワザワ
『あの男はなんだ!?』
『金貨2000枚!?』
『聖金貨2枚だぞ!!』
『あんな男に出せる物か!!』
『儂が決めようとしたのに!!』
俺の2000枚と言う声に周りに居る貴族、豪商、富豪達が驚き声を上げる。
どうやら終わり際に俺が声を上げた様だ。金貨1500枚と言った貴族に睨まれた。怖っ。
「ガハハハ!!聖金貨2枚も出すか!やるなぁ銀狼!!」
『金貨2000枚です!!!他には居ませんか!!』
カールは俺の金額に笑い、オークショニアは値段を吊り上げようと躍起になる。
すると
『金貨2500枚』
怪しい風貌の男?女?が金額を吊り上げた。
『金貨2500枚!?金貨2500枚です!!』
「金貨2600枚」
『・・・金貨2650枚』
「金貨2700」
『グッ!・・・金貨2710枚!!』
「金貨2800」
『凄い!!一騎討ちです!!現在金貨2800枚!!
2800枚です!!これは凄まじい!!』
怪しい風貌の者は俺に張り合う様に金額を吊り上げる。
・・・十中八九アイツは魔神教の信徒だろう。
『貴様ァァァ!!払えるんだろうな!!払えなかったら謝罪だけでは済まんぞ!!』
「払えるから金額を提示しているんだ、難癖はやめろ惨めだぞ。ほれ、金貨2900枚」
『グッ、クソッ!!金貨2910枚!!!』
怪しい風貌の者は俺に罵声を浴びせるが俺は気にせず更に金額を吊り上げる。
「ハァ〜金貨3000枚」
『き、金貨3000枚!?凄い!!・・・他には居ませんか!?・・・・・・』
カンカンカン!!!
『獣人族の奴隷金貨3000枚で105番の方が落札です!!!』
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「やりましたね!!これで妹ゲットです!!」
「ハァ〜報酬がパァだ」
「良いじゃない、オークション開催までの間に山賊から奪った宝のお礼を貴族から沢山貰ったし」
「そうだな・・・次はなんの紹介だ?」
一騎討ちを制した俺だったが国王から貰った報酬を全て使ってしまった。
しかしエイミーの言う通り、山賊から奪った宝の所有者から幾許かの金をもらった為もう少しはオークションを楽しめる・・・か。
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