王都散策2
「いや〜悪いねアッシュ君!!助かったよ!
早速だけどギルドカードをもらっても良いかい?
書き換えてくるよ。あっ!もちろん後ろの彼女達もね!・・・ありがとう!じゃあ早速お願いね!」
アッシュはため息を吐きながら執務室に宝を並べていった。
それを見ていたゼクトはアッシュに礼を言ってギルドカードを側にいた職員に渡して更新を指示した。
「良し!それじゃあオススメの宿を教えてあげよう!その後僕は国王陛下に予定を聞いてくるよ!!
後はそうだなぁ、奴隷を所持してるって事は奴隷商館も案内した方が良いね!!」
「そ、そうですね。それじゃあお願いします」
「硬いよ!もっとフランクに行こうよ!アッシュ君!そうだ!今夜君の泊まっている宿に行くよ!
一緒にご飯を食べよう!どうだい!いい案だと思うんだけど!」
それからギルドカードが来るまでゼクトのマシンガントークが止まる事はなかった。
————————
「・・・・・・でさぁ!・・・・・・・でさぁ!
・・・・・・な訳でさぁ!・・・・・・だと思うんだけどアッシュ君はどう思う?」
「はぁ・・・はぁ・・・そうですね」(コイツいつまで付いてくるんだ)
アッシュはAランク、ソフィアとエイミーはCランクに書き変わったギルドカードを渡され、それじゃあオススメの宿と奴隷商館を教えて貰いありがとうさようなら、と行くところだったが何故か市場を一緒にまわっている。
「あれ?なんか元気ないね!どうしたの!」
(コイツぶっ飛ばそうかな)
「あっ!仕事の時間だ!僕帰るね!」
「・・・アイツ直感スキルを持ってるな」
アッシュはゼクトのウザさに怒りが天元突破し殴り飛ばそうと思った瞬間、ゼクトは急に走り出しアッシュ達から離れていった。
「ハァ、ウザかったわねアイツ」
「は、ははは、そうですね」
「あれ、わざとだぞ絶対。
こっちが怒るか怒らないかのギリギリを攻めて遊んでいるんだ、今度会ったらガン無視でいいぞ」
「分かったわ」「分かりました」
ソフィアとエイミーもゼクトのウザさに辟易していた。そんな2人を見てゼクトを相手にするのをやめる事を決意したアッシュは、2人に無視を命じた。
「良し!嫌な事は忘れるに限る!王都だったら綺麗な服なんかも沢山有るだろう、買い物デートをするか」
「「了解!」」
それから、ゼクトから受けたストレスを発散する為にアッシュ達は市場を3人で歩き、クレープや串焼き、サンドイッチ、果実水なんかを買い食いし昼飯を済ませたり、気になった店を冷やかしたりしてウキウキ気分で宿に戻った。
—————————
「おーい!こっちこっち!!アッシュくーん!」
「「「・・・忘れてた」」」
「・・・別の店で食べるか」
「そうしましょう」「そ、そうですね」
元気でウザイ声が、アッシュ達の宿泊している宿の食堂に響き渡った。
それを聞いたアッシュ達は回れ右をして宿を出ようとするが。
「な、なんでなんで!ごめんって!謝るから!ここの料理を奢るから許して!
陛下との謁見も決まったから!」
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