王都到着
ホー ホー ホー ホー
「「「ごちそうさまでした」」」
「ふぅ〜食った食った、良し!後は宝の確認だな」
「どんなお宝があるのかしら、楽しみね」
「アクセサリーとか沢山あると良いですね!」
「そうだな、欲しいものが有れば取っていいぞ」
汚職騎士の事件があった後、昼飯を食べたアッシュ達は王都を目指して動き出し良い時間帯になった為、移動を止めここで一夜を過ごす事にした3人。それから夕食の準備をして食べ終わったアッシュ達は、テントの中に入りお宝確認の準備に入っていた。
「「やった!」」
「ふふ、何にしようかしら?」
「私はネックレスとかイヤリングとかが欲しいな〜」
「・・・・・・これで最後だな、それじゃあ見ていくか」
アッシュは魔道テントの空き部屋に宝を並べて行った。
エメラルド、ルビー、ダイヤモンドetc
金塊、銀塊etc
剣、槍、弓、矢etc
大金貨、大銀貨etc
ネックレス、指輪、ピアス、イヤリングetc
「うわぁ〜すごいですね!」
「売ったら幾らになるのかしら、楽しみね」
「そうだな、ソフィアとエイミーは欲しいものを取っておけよ、俺は鑑定して高価な物と安価な物に分けてるから」
アッシュがそう言うと、ソフィアとエイミーはワイワイ言い合いながら宝の山に向かって行った。
—————————
「・・・・・・」
「姉さん、これなんてどうかな!」
「似合ってるわ、私のはどうかしら?」
「バッチリだよ!」
「・・・・・・んん〜!終わった!」
ソフィアとエイミーが気に入ったアクセサリーを身に付けて感想を言い合っている直ぐ側で、宝石を取っては鑑定し、装飾品を取っては鑑定しを繰り返していたアッシュが伸びをしてソフィアとエイミーを見やる。
「欲しい物は取ったか?そろそろ片付けるぞー」
「ええ、大丈夫よ」「大丈夫です!」
「全部本物で高価な物だったな、これは王都に着いてからが楽しみだな」
2人の返事を聞いたアッシュが、宝を片付けながら一人で呟く。
「良し終わった、後は風呂に入って奪ったエールを飲んだら寝るか」
「「賛成!」」
それからアッシュ達は風呂上がりのエールを楽しんだ。
———————
「おお!王都が見えたぞ!」
「ようやくね」「城壁が凄いですね!」
アッシュ達は馬上から王都の城壁が見えた事に興奮していた。
城壁は30メートルは有るだろうか、王の住まいを絶対に護ると言わんばかりの厚さが有り、初めて見た者はその堅牢さに圧倒されるだろう。
そして、城壁の上には弓兵と魔法兵が巡回しており、異常が有れば直ぐに対処出来る戦力が有ると一目見れば分かる。
王都に住んでいる住人はさぞかし安心して居るだろう。
しかし、アッシュ達が興奮するのは別の理由もある。あそこで開かれるオークション、確実に大金が手に入るのだから興奮しないと言う方がおかしい。
アッシュ達は興奮を抑えつつ、初めての王都を満喫してやろうと足早に城門へと向かって行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます