旅の準備

「むふふ、むふふふふ」


 アッシュはこれから出逢うであろう奴隷達を想像し、不気味な笑みを浮かべる。


「おい銀狼、気持ち悪りぃぞ」


「ハッ!すみません、つい。

 話しは以上で?」


「ああ」


「それじゃあ、これで自分は」


 バッカスに気味悪がられ、アッシュは真顔に戻り他の様が無いかを確認し、執務室を出た。


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「楽しみですね!王都!」


「そうね、私も王都は初めてだわ」


 執務室を出た後、ソフィアとエイミーにオークションの件を伝え市場に来ていた。


「ここから王都まで結構時間がかかる、今日と明日で食べたい物がある店に行ってマジックバックにしまうぞ」


「本当かしら!それじゃあカフェに行きたいわ!」


「アハハ、姉さんは本当にケーキが好きだね。

 私は露店の串焼きが食べたいです、ご主人様」


「ああ、それじゃあ串焼きを買った後にカフェに行って食後のデザートと行くか」


「「賛成です(よ)!」」


 アッシュの提案にエイミーが即座に反応し、カフェのケーキを所望する。

 それを見たソフィアは空笑いしながら、美味しくて食べ易い串焼きを提案し、アッシュは二人の意見をまとめ、行動を開始する。


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「毎度!」


「おっ!綺麗な姉ちゃんだな!サービスしとくよ!・・・毎度!」


 市場に元気な声が響く


 アッシュ達は話し合いの後、数件の串焼きの露店を周り旅の準備を進めた。


「さて、まだ時間があるな。肉屋にでも行くか」


「そうね、いくら串焼きを買ったと言っても、流石に毎日串焼きは勘弁してほしいわ」


「あっ、それじゃあ明日の朝イチに新鮮な野菜をたっぷり買いましょう!旅の食事は任せて下さい!」


 アッシュの提案に二人は賛成し、肉屋を目指し歩き出した。


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「あら?いつぞやのカッコいい兄さんじゃないかい!スタンピードを止めてくれてありがとうね!

 サービスしとくよ!」


 肉屋に着くなり、アッシュを見た店主が笑顔で接客し、サービスを確約する。


「それは嬉しいな、ここで買った干し肉が美味かったから期待してるよ。

 それと、ここって卵とチーズと牛乳は売っているのか?」


「はっはっはっ!そいつぁ嬉しいね!それと卵とチーズと牛乳は朝イチで売り切れになっちまうんだ、

 もし沢山欲しいなら取っておくけどどうする?」


「それじゃあ、卵を20個、チーズを一キロ、牛乳1リットル取って置いて貰おうかな」


 アッシュは店主の言葉に遠慮なく注文をし、肉の吟味にかかる。


「沢山買うんだねぇ、良いよ。

 それじゃあ、じっくり自慢の肉を見てってくれ」


 アッシュの注文をメモし終えた店主が、手を広げてアッシュ達を見ながら言う。


 それからアッシュ達は、牛肉、鶏肉、豚肉、羊肉、沢山の種類の肉、部位を買い付け、マジックバックに収納した。


「ククク、牛タンが沢山、ククク」

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