オークションの開催の報告

「ご主人様、アーン」


「あ〜ん」


「美味しいですか?」


「うむ、うまい」


「こっちも美味しいわよ」


「どれどれ」


 スタンピードから数日後、アッシュはソフィアとエイミーを連れてデートをしていた。


「いや〜それにしても、米は美味いな」


「うふふ、ピクニックの後に行く予定だったのに、スタンピードで行けなくなりましたからね」


 そう、アッシュ達が居るのはクリス共和国の料理を出す店にいた。


 辺り一面にイチャイチャオーラを撒き散らし、客や店員が砂糖を吐きそうな顔でこちらを見ている。


「それにしても、お前達が無事でよかった。

 もし、お前達に何かあったらビッツさんに殺されてたからな・・・でも、これで今後の課題が見えてきたな。

 お前達は精神面が弱すぎる、俺が居なくなっただけであれじゃあ、ダメダメだ。

 もうちょっと俺のことを信用しろ、あそこで『ご主人様が負けるはずがないわ、ソフィア!ご主人様が帰ってくるまで頑張るわよ!』とか言ってくれたら最高だったんだけどなぁ〜」


「・・・ごめんなさい、ご主人様。

 でも、その裏声は気持ち悪いからやめて」


「・・・ごめん」


 アッシュはエイミーの声を真似しながら、エイミーに言って欲しかった言葉を言うと、エイミーに気持ち悪がられしょんぼりするアッシュが居た。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 それから場面は変わり、冒険者ギルド。


「おう、銀狼。相変わらずイチャついているらしいな」


「こんにちはギルド長、相変わらずイチャついております、昨日の夜から今日の朝方までやっちゃって若干疲れてますけど・・・ギルド長はミケちゃんとはあったんですか?」


「・・・スタンピードの後処理で会えてねぇよ!

 クソガァ!!この間の帰り道でミケちゃんに会って、『お店で待ってるにゃ♡』って言われたんだ!

 あぁ、ミケちゃん約束を守れない男でごめんよ」


「・・・」(完全にカモにされてる)


 アッシュはギルドに着くなり、バッカスに呼ばれソフィアとエイミーを残し執務室へと向かった。


 そこで繰り広げられたのは、ミケちゃんに会えず苛ついているバッカスと、美人二人を侍らせ毎晩猿のように腰を振っているアッシュによる話し合いであった。


 先手必勝とばかりに軽いジャブを繰り出すバッカスだったが、見事なカウンターパンチを喰らい撃沈してしまった。


「・・・それで、用件は何ですか?


「む、話しがズレたか。

 本題に戻ろう、銀狼、お前が預けていた絶倫のスキルポーションの件なんだが、近々オークションが開催する事になった。

 それと、スタンピード収束の報酬なのだが・・・今回の功労者であるアッシュに、国王陛下自ら手渡したいとの事だ、無礼の無い様に。

 後は・・・お前の言う通りからの報酬は、ドラゴンの死骸の現物のみで良いんだな?」


「ええ、幾つか牙や鱗が無くなっているのが気掛かりですが、あのドラゴンの死体だけで良いですよ。

 それにしても、国王陛下から報酬を貰えるとは嬉しい限りですね。それじゃあ今日と明日で旅の準備をして、王都を目指そうと思います」


 アッシュはバッカスの話を聞きながら、ようやく大金が手に入ると内心大喜びしていた。


 オークションで有れば奴隷だって居るはず、可愛い猫耳娘、ウサギ耳娘、犬耳娘、etc

 エルフ、合法ロリドワーフ、ダークエルフ、竜人


「むふ、むふふふふ」

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