尋問
「仲間は何処だ!答えろ!神官!」
「だれがゆうが!ぐぞやろう!デメェらんがペドロじざいがぶっごろじでぐれる!」(誰が言うか!クソ野郎!テメェらなんかペドロ司祭がぶっ殺してくれる!)
「アハハ!・・・ん?おいお前、今ペドロって言った?そいつならサタンに吹っ飛ばされた時にかち合ってぶっ殺したぞ?」
アッシュとバッカスは尋問をカールに任せ、話をしているとペドロと言う言葉が聞こえてきた為、話を止め尋問に加わり助け舟がない事を伝える。
「う、うぞだ!」(う、嘘だ!)
「ここで嘘を言ってもな、まぁ信じなくても良いがいい加減吐いてくれない?飽きて来たんだけど?」
「う、うぞだ、ぞんな、いうごどをぎげばほうじゅゔをぐれるっで」(う、嘘だ、そんな、言う事を聞けば報酬をくれるって)
「いや〜君も可哀想だね。君は被害者だよ、全く。
今だよ?今言えば助けてあげる。
死んだ人間はお金を持ってないんだよ?
今言えば、情報量としてお金をあげよう。
それに、ここから出して回復させて上げる」
神官は、アッシュの言葉を聞きぶつぶつ独り言を呟くが、アッシュの提案に顔を上げる。
「ほ、ほんどが!?」(本当か!)
「ああ、本当だ」
「じゃべる!じゃべるがらだずげでぐれ!」
(喋る!喋るから助けてくれ!)
バシャバシャ
アッシュはその言葉を聞き神官にポーションを頭からかける。
ポーションで、ある程度回復した神官は事細かに話し始める。
「・・・・・・こ、これが俺が指示された内容だ!
それと、仲間はさっき言った通りだ!ほら!早く解いてくれ!」
「そうか、助かったよ。
だが、ごめんな?後ろの怖いオジサン達が許さないって、残念」
アッシュは神官の話を聞いた後、笑顔で助けられない事を伝えた。
「おう、助けるなんて言ったのはそこの小僧だ。
ここでの決定権は俺が持っている、悪いが生きては帰さん・・・死ね」
「く、クソ野郎が!!死ね!死ね!!・・・ガフッ
ぐ、ぐぞや、ろ、う、ぅ」
「良くやってくれた、銀狼。
だが、もう一踏ん張りしてもらう」
「了解です、閣下。
いや〜それにしても自白剤って怖いですね」
カールは欲しい情報は手に入れた為、真っ赤に染まった神官服を纏った男を殺したのち、アッシュとバッカスを率いて拷問部屋を後にした。
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「そう言や、ソフィアとエイミーは大丈夫だったか?銀狼?」
「ん?ああ、多分大丈夫ですよ。
でも、心配ではありますね。俺が居なくなっただけでソフィアはストレスで気絶、エイミーは魔獣から目を離して殴られて気絶。
やはり、精神は直ぐには成長しませんね・・・」
拷問部屋を出て、魔神教の残党が居ると聞いた場所に向かっている道中、バッカスに二人の容体を聞かれたアッシュは、二人の精神面が心配なのか、どうしたら良いのか頭を悩ませながら答えた。
「うーむ、精神面は直ぐにはどうにも成らないからな。地道に訓練をするのみだな」
「そうですよね〜」
「おい、そろそろ指定の場所だ、ここからは私語厳禁だ」
「「了解」」
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