奴隷商館へ

宝箱の中身

 朝食を食べ、青の月の面々と別れギルドに向かった。

 ボス戦で出た宝箱からスキルポーションが出たんだか、これをどうするかまだ決めかねている為ジャストに相談しに行く。


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「よっ、暇かっ?」


「アッシュか、どうした?」


「ちょっと相談したい事があってな」


「相談?わかった、こっちで話そう」


 そう言うとジャストと俺は相談室に向かった。


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「それで相談ってなんだ?」


「ああ、ユニークを倒した時にドロップした装備と、ボス戦で出た宝箱の中身を売りたいんだが、どうすればいいか分からなくてな。

 武器と防具はギルドで買取してるのか?」


「そうか、武器と防具はうちで買い取るが、宝箱の中身はなんだ?」


「聞いて驚くな、絶倫のスキルポーションが出たんだよ」


 そう言うと。


「・・・・・・嘘だろ!」


「マジなんだよ、予想だけどとんでもない金額になりそうだと思ってな、昨日は用事があったから今日相談しようと思ってな」


「ギルド長に報告してくる、ちょっと待ってろ」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 暫くしてジャストがギルド長を連れてきた。


「絶倫スキルポーションガチャドロップしたと言うのは本当か!」


 バッツが詰め寄ってきた。


「ええ、こちらです」


 俺はマジックバックからスキルポーションを取り出した。


「鑑定・・・本物だ、少し待て」


 鑑定をし終わったバッツが部屋を出て行った。


「なんか、大事になってるな、なんかまずい事したか俺?」


「いや、アッシュは何もやらかしてねぇよただ、

 絶倫のスキルポーションは、貴族連中が大金叩いてでも買うからオークションにかけられる事が多いんだよ。

 だから、今ギルド長が国王陛下に絶倫のスキルポーションが出たと報告しているのさ。

 多分だけど、そろそろ大きなオークションが王都で開催されるからそこに出品しろって言われるぜ」


「マジか、大金持ち確定だな。

 じゃあギルド長が戻って来るまでに聞きたい事も聞くか」


「聞きたい事?良いぜ」


「おすすめの奴隷商館はどこだ?」


「奴隷か、ビッツ奴隷商館がいいんじゃないか、

 あそこは色んな奴隷を扱ってるからな。

 冒険に連れてくんだろ?」


「ああ、冒険の仲間にしようと思ってな。

 それと、ビッツ?ビッツ•クランキーか?」


「ああ、商会長の名前がビッツ•クランキーだったはずだ。

 それにしても奴隷か、どうせ女だろ。

 羨ましいぜ、なんだったら絶倫のスキルポーション自分に使えばいいんじゃねぇか?」


「俺はもう、絶倫スキルを持ってるんだよ、ついでに性技スキルもな」


「なんだと!男が憧れるスキルを両方持っているだと!・・・待て、息子もデカイとか言わないよな

 言ったら殺すぞお前」


「・・・デカイぞ」


 ドヤ顔で煽ったらもの凄く睨まれた。


「・・・殺す」


「まぁ、待て落ち着け、これで娼館にでも行け」


 そう言って、ジャストに金貨一枚を渡した。

        

        すると


「我が友よさっきは変な事を言って悪かったな」


 これだ、男って単純だな俺もだけど。


 それから、ジャストに奴隷商館の場所を聞いたり、世間話をしながらギルド長が戻って来るのを待った

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