全生産の力
「いらっしゃいませ、木の葉亭へようこそ、お泊まりでしょうか、お食事でしょうか?」
宿屋の受付に、優しげな笑みを浮かべながら此方に問いかける、ふくよかな女将さんがいた。
「泊まりだ一泊いくらだ、長期で泊まりたいんだが」
「お泊まりですね、朝•夕、食事付きで一泊銀貨3枚です、10日以上宿泊の場合は、金貨2枚と銀貨7枚になりますが、どちらに致しますか?」
俺はそれを聞いて貨幣について思い出していた。
確か、10の倍数で価値が上がるんだったな。
貨幣の種類は
銅貨 銀貨 金貨 大金貨 白金貨 聖金貨
だったな、教えてもらっといてよかった、
こんな所でワタワタしなくて済んだし太一さん、ありがとう。
「食事付きで頼む、そうだな取り敢えず1ヶ月泊まろう・・・金貨8枚と銀貨1枚だな、1ヶ月宜しく頼む」
「ありがとうございます、食事は下の食堂で食べれますので、朝食は5時の鐘から8時の鐘まで、夕食は、17時の鐘から20時まででございます、それまでにお越しください、お湯は銅貨3枚ですが必要な場合は受付に言ってください、お部屋に持っていきますので、お部屋は階段を上がって、1番左奥の角部屋でございます、外出の際は受付に鍵を預けてから、外出してください、何かご不明な点がございましたら、その都度聞いてください、これからよろしくお願いします」
「わかった、角部屋だな」
階段を上がり角部屋まで歩く、清掃が行き届いていて綺麗だ、壁掛けランプがあり夜は明るく歩きやすそうだ、色々な所を見ながら部屋の前に着く。
扉を開け中に入ると、左側にはベットがあり、壁には窓が付いていて明るい、窓の下にベットがあって、程よい固さのマットレスで地球の物と何ら変わらない、そして右側にはクローゼットと、机と椅子が置いてある。トイレは一階で共同のようだ。
俺はカーテンを閉めて、ランプに火をつけた、このランプも魔道具と呼ばれる物で、ジャストに勧められた、水が沸く水筒と同じで魔石で動くようだ、
「さて、明日からダンジョンで腕試しだ、装備類を作ろうかな、刀はあるから、鎧と弓矢、後はマジックバックを作ってカモフラージュしよう、後は思いついた物をちょこちょこ作ってこう」
『全生産・・・魔法耐性と物理耐性が強い目立たない革鎧、鉄板入りブーツ、魔法耐性と物理耐性が強い脛当て、着用者の周囲を適温にするコート、魔法発動体の指輪、コンパクトで威力が強い弓、矢筒、矢を100本、マジックバック、丈夫な服×5、丈夫なズボン×5、肌触りのいい下着×5、作製』
「よし出来た、後は明日の朝、干し肉やジャーキーとか買って、ダンジョンに行くか、後はアレだ、ジャストに言われた水筒を買っていこう」
全生産で作っても良いけど、買ってないことがバレると面倒だからな、幸いまだお金には余裕がある、
多めに渡してくれた太一さんに感謝だ。
「さぁ、飯を食べて体を洗ったら、森の中で作ったスキルポーションがぶ飲み大会だ、ようやく魔法が使えるようになるな、だけどお腹タプタプになりそうだな」
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