ダンジョン都市キール
「私はキールの街で商いをしております、
ビッツ・クランキーと申します。しかし、徒歩でキールまでとは、冒険しましたな、はっはっはっ
失礼、それで馬車に乗りたいとの事でしたな、空きはあるので構いませんが、護衛の方たちと乗ってもらいますが宜しいですかな?」
俺はそれを聞いて、確かに徒歩で居るのはおかしい事に気がついた、俺は咄嗟に誤魔化した。
「ああ助かる、馬を持っていたんだが、ウルフに襲われてな、ウルフは倒したんだが馬がやられて荷物も最低限しか無くてな、仕方なく徒歩で目指していたんだ、それと、武器は預けた方がいいか?俺はどっちでもいいが」
「なるほどウルフに、それにウルフを一人で倒す腕はある様ですな。
疑ってしまい申し訳ありません、武器はそのままお持ちください。
代金は、そうですな、もし盗賊などに襲われた際に加勢していただければと、それと私のことはビッツとお呼び下さい、短い間ですが宜しくお願いします」
「ああ、宜しく頼むビッツさん、俺のことはアッシュと呼んでくれ、それと護衛の冒険者を紹介してくれないか?」
「そうでしたな、皆さんこちらキールまで一緒に旅する事になったアッシュさんです、
アッシュさん、こちらウルフの牙のグラズさん、
ジーンさん、ジョッシュさん、です」
剣を持っている男がグラズ
槍を持っている男がジーン
弓を持っている男がジョッシュ
か、覚えたぞ。
「ビッツさんと話は聞こえていただろうけど、キールまで乗せてもらう事になった、アッシュだ宜しく頼む」
「俺は冒険者ギルド所属、ウルフの牙って言うパーティーのリーダー、グラズだ宜しく」
「ジーンだ宜しく!」
「・・・ジョッシュだ」
ふむ、グラズはしっかり者、ジーンはお調子者、
ジョッシュは寡黙な人の様だ。
「それじゃ、そらそろ出発します、皆さん馬車に乗って下さい、ジョッシュは馬車の上で警戒をお願いします」
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それから何事もなく、日が沈む前にキールに着いた
「ビッツさん、助かったよありがとう」
「いえいえ、お安い御用ですよそれでは、私たちは、商人用の入り口に向かいますので、ここでお別れですね、何か欲しいものが有れば、私の商会にお越しください」
「ああ、その時は世話になろうかな、グラズたちも、じゃあな」
「ああ、また会おう」「じゃあなアッシュ」
「・・・」スッ ノ
グラズとジーンとは別れの言葉を言い合い、ジョッシュは馬車の上から手を上げ、城門の少し前で別れた。
そして、旅人用の入り口に行くと、入り口が複数あり城門前の混雑を防ぐための様だ。
しばらく待って、俺の番になった。
「つぎ、この都市に来た目的は」
「冒険者になって、ダンジョンに潜りに来た」
「なるほど、この球に手を翳して、・・・よし
じゃ入門料で銀貨一枚だ」
手を翳した球は、犯罪歴があるかどうか、分かるらしい。
俺は、ポケットから銀貨を出して衛兵に渡した、
ちなみに、太一さんが気を効かせて肩掛け鞄とお金を持たせてくれて助かった。
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