初戦闘

 ガサガサ ガサガサ


  『『グギャグギャ! グギャグギャ!』』


 俺はその音を聞いて、即座に刀を、刀を。


「!?」


「しまった!太一さんとの訓練で使っていた刀は、持って来れないんだった!

『スキル全生産 鋼の刀作成』

・・・よしっ出来た!危なかった、この声はゴブリンだな」


 俺は改めて、腰に刀を差し居合いの構えをとって、ゴブリンが現れるのを待った。


『グギャ!グギャ!』


 ゴブリンの数は一体


「初めての敵に丁度良いな行くぞ!」

   「ふっっっ!」 ザシュ


 目にも止まらぬ速さで斬りつけ、ゴブリンの首が飛ぶ。     


 ドサッ


「ふぅー周りに敵は居ないな、しかしこれでまだ、スキルポーションを飲んでない段階でこれか、

 スキルを手に入れたらどれだけ強くなれるんだろうか、楽しみだな、っとそうだ、確かゴブリンは心臓近くに魔石があるんだったな」


「いくら魔獣とは言え人型の胸を切るのは、辛いな、それに首を切った感触がまだ手に残っている、『スキル全生産 精神耐性のスキルポーション作成』

・・・よし出来たな、ゴクッ ゴクッ ぷはー

 ステータス表示」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前 アッシュ


 スキル


 精神耐性

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よし、ちゃんとあるな、心なしか心拍数も下がった気がする、じゃ解体するか。

 ・・・よし、これが魔石だなちっちゃいな、小指の爪くらいしか無い、でも初めての魔石だな記念に取っておくか、ポケットにでも入れておくか。

 ちゃんと手も洗ってと、いちいちスキルの名前を言うのめんどいな、『水生成』とか言ったら」


 チョロチョロ


「・・・出たな、太一さん説明端折ったな、

 まぁ良いや、じゃ手を洗ったら近くの街に行くか」


 道中出てきた魔獣を倒したり、ある程度必要そうなスキルポーションを作ったりしながら、街道を目指した、目指す街はダンジョン都市キール、数多くのダンジョンがある都市であり、力を試すには丁度いい都市である為そこに向かう事にした。


「やっと街道に出たな、えっと俺がここだから、キールに行くには、左だな、しかし結構遠いぞ、

 まぁその内、馬車が通るだろそれに乗せて貰おう」


 それから、しばらく歩き続けていると、後ろから

   

   ガタゴト  ガタゴト


「む、ようやく来たな後は乗せてもらえる様、交渉しよう、おーい!」


「どうかしましたか?」 スッ スッ スッ


 御者に乗っていた恰幅の良い商人らしき人が返事をしたが、護衛らしき剣を持った男と、槍を持った男が、商人と俺の間に入った、もう一人の弓を持った男は、少し離れた場所でこちらと周囲を警戒していた。


 俺は敵対の意思はないと両手を上げて示しながら、声を掛けた。


「済まない、俺はアッシュ、ダンジョン都市を目指しているんだが、貴方たちはどこに向かうのだろうか?もしキールに向かうので有れば乗せて欲しいのだが」


「私はキールの街で商いをしております、

 ビッツ・クランキーと申します。しかし、徒歩でキールまでとは、冒険しましたな、はっはっはっ

 失礼、それで馬車に乗りたいとの事でしたな、空きはあるので構いませんが、護衛の方たちと乗ってもらいますが宜しいですかな?」

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