第1話 形成される花

ー「ねぇ、、、ら?、、、みらちゃんってば!」

いきなり名前を呼ばれて我に返ると目の前には、近藤望がいた。

「もうー、大丈夫?いきなり顔色悪くなったからびっくりだよ!」

「え?ああ、ごめんね もう大丈夫。」

どうやら小学生のときの思い出について語っていた所、私はぼうっとしてしまっていたのかもしれない。

「それにしても。。。懐かしくない?!ほらみてよ 光も入ってるよ」

彼女が何気なくそう口にし、私のめの前のスマホに目を落とした。

たしかにそこには満面の笑みで卒業証書を掲げている、黄昏光が写っていた。

(この頃は色々あったなあ、)

まだ私の心には彼のことが絡みついて離れない。

でもこれでも軽くなってきたところだった 何も変われないでいるのはきっと私だけだ。



ー「みーらちゃん!」

あの6月から何日のときが過ぎただろう。私の周りにはいつしか最強の仲間がいてくれるようになっていた。

「有沙瞳!おはよう」

「おはようー!ねね、今日放課後 愛花の家集合ね!」

「ええ!愛花ちゃんお邪魔していいの?」

「もちろんだよ!」

私を含めて3人の仲良しグループで遊ぶ一番最初の約束をしたのは8月の11日。

夏が始まって蒸し暑い日だった。


そこからの毎日は本当にあっという間だった。9月1日には水風船で遊んでこれほどにないくらい楽しかった。

9月5日には近くのショッピングモールで遊んで、

6日に私の大イベントが待ち受けていた。

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