第5話新生命体誕生、不死の兵士計画継続中

 座敷牢


 各種処刑まで耐えた私、色々耐性が付いてしまい、絞首も刺されるのもほぼ無効。


 火炎系の攻撃も即白い炎に書き換えるから、魔物でも魔術師でも相手の方に有害。


 油で揚げられてじっくりコトコト煮込まれたので、熱に弱い部分が死んで、耐性がある所だけで生き残って修復したので、永続系の熱攻撃すら無効。


 さらに無敵になった訳だが、今回の騒ぎもどうやらクソ親父が関わっていて「私は何もしていません」と言いながら、何とかして娘を殺そうとしたようだ。


 メル友の王妃様、カザリンちゃんから召喚されて、拷問三昧の旅に出たようだけど、政治力の化け物だから、また二泊三日程度で脱出して来た。


 あいつ物凄い大脱出マジシャンで、テンコーかフーディーニじゃないのか?


「お嬢様、お食事をどうぞ」


「おお、もうそんな時間か」


 魔道具をポチポチ弄ってると時間が経つのが速い。両替屋の口座と繋がってると、通販で何でも買えるし、瓦版屋の定期購入でも絵物語の買い物でもできる。


 定点監視装置で、クソ姉とクソ妹の部屋まで監視できてしまう。


 二人共レイプ目で、誰の子かも分からない子に寄生されたまま、腹がどんどん大きく育ってパンパン、それでも産む以外の選択肢を与えて貰えない。


 ゴキ食は拒否してるようなので、お腹の子供の為に何かよく分からない、強力な魔獣肉を食わされている。


「えへへ、貴方は王子様の子なのよ、将来社交界にデビューして、王族で王太子として注目されるの、ウヘヘヘヘヘヘ」


 妹の方は現実を受け止められなくて、壊れてしまったらしい。演技して帰宅を狙っているかも知れないのでこのまま放置。


 次世代誕生で、出産予定の子供のラフスケッチが公開されてしまうぐらいの、モンスター生誕で爆誕。


 腹の中から魔獣の肉だけで育てられたネイティブの化け物。一体どんな子ができるのか楽しみだ。



「ねえ、見てるんでしょう? 家に帰らせてっ、悪かったからあ~、私が悪かったから、化け物の子だけは産ませないでっ、お願いだから、うわあああああっ」


 残念な事にクソ姉の方はまだ壊れ切っていないようだ。視聴中RECランプに気付くと、謝罪して家に帰れるよう懇願して来る。


 どんな子が産まれて来るのか、周囲が何度も解説してくれるから、エイリアンみたいに腹を食い破って出現すると思い込んでる。


 外から見ても分かるぐらいの、10キロ超えの巨大児だから、自然分娩の方が激痛で苦しいと思う。


 どちらかと言うと「わっちの腹を切っておくんなせえっ」の方が痛みが少ないはずだ。


 魔獣食を拒否しても椅子に固定され、まるで北京ダックみたいに口から喉に漏斗突っ込まれて、色んなもん流し込まれるから、大量のゴキ食よりは謎肉とか、よく火が通ったネズ食の方がマシだと、死んだ目でボソボソ食ってる。


 どちらも本当の化け物ができて、処置できなくなった時の為に、海を隔てた離島で管理されている。


 髪の毛はある程度伸びると全部刈られ、陰毛まで全部引っこ抜かれて、火を着ければ消えない白い燈明になるのでご好評、高く売って管理者の小遣いにもなっているそうだ。


 そんなもんで火が着いて火事になると大事件で大火傷だが、ランプや魔道ランプが買えない僻地では有難がられている。



 念のためと調査すると、何とまあ跡継ぎ指定されてた長男の方が親父の子じゃなくて、結婚前に仕込んで来た子だと判明して、繁殖計画必要なしと拷問処刑終了。


 どうやらクソババア、結婚前から付き合ってた「愛する人」との子を身籠ってから、入り口だけ修理して嫁いできたらしい。


 体売ってる女みたいに、カレシのをナカダシして貰ってから勤めに出て、「一杯ヌレてるね」と客に言わせて舐めさせ、馬鹿にして嘲笑う様な下種の中の下種。


 ババア泣き叫んでたそうだけど、処刑シーンをアレックス君と同じ強制視聴覚装置で、魔道具経由で親父にガン見させられたそうな。


 ご本人も処刑前に事実を知らされて真っ青になり、今まで散々「不貞の子」と罵ってたのが親父の本当の娘で、自分が不貞の子だと確定して、母親を罵りまくってから処刑された。


 こっちから「不貞の子」と馬鹿にしてゲラゲラ笑ってやると、悔し泣きでオイオイ泣いてたのは笑う。


 以降実験に使えないババアも、地下牢の住人になったので大笑い。



 次兄の方は、既に快楽堕ちしていて、ガチホモバリウケに改造済み。


 もう「やっぱり〇〇ポには勝てなかったよ」と言う訳で、ホモの男が一日何度も来て搾乳?されるのをエンジョイしてやがるのがムカツク。


「コイツ、もうケツに何か入ってないと、搾乳(とれ)なくなったな」


「ほら、さっさと出せ」


 担当官?も最初はお貴族様のご子息をレイプできると言う事で、結構お楽しみだったようだが、入浴不可の汚いのを抱くのには飽きたようで、ゴム手付けてケツと前刺激して強制搾乳と言う、家畜同然の扱いに落ちている。


 イケリアだけは「我々の業界ではご褒美です」と言って、搾乳タイムの受信音が鳴ると、一人でも閲覧している。


 子種は島の原住民に依頼して、小銭でおかみさん方の腹を借りているそうだ。原住民には市民権も無く、現金収入が無いから喜ばれている模様。


 ただ魔獣食が推奨されるので、大した食い物が無い奴らの中では、家族で食えるから好評だそうだ。



 と言う訳で、ここ数か月の私はメシウマで、ざまあ街道を爆進中。


「姫ちゃんったら、そんな悪い事ばかりしているのね、プンプン。いくらメシウマでざまあだからと言って、いつか天罰が当たるんですからね」


 地下牢出身者ざまあ会のお姉さま方からも苦言が出たが、兄姉妹が泣く所が見たいと「視聴先を教えろ」と注文が殺到した。


 自分達の復讐者は、王妃様でカザリンちゃんの力で、子孫が死滅するまでヤっちゃったらしく、新入りのざまあ会員の復讐先を見ている。


 新提案で、ボタン押すだけで鞭打ち、電撃、強制搾乳などのペット遊びができる機能まで追加され、姉も兄も別の視聴者が沢山いて、虐待で楽しまれているのを教えられて絶望している。


「大ニュース、あと10日程で新生命体誕生! 出産ショーは是非ライブで」


 回状が回って来て、クソ姉とクソ妹が出産するらしい。腹がデカクなり過ぎたので、十か月で強制出産させることになって、会陰切開という処置で、出産口のすぐ下にあるケツの穴との境界を切ってしまい、両穴が最大拡張した所に化け物を通すらしい。



 やがて当日になり、頭イカれて実験体として価値が下がったクソ妹から開始。


「人工破水の後、会陰切開術を行い、以後圧迫による強制出産を開始する」


「はいっ」


 子宮を収縮させる薬を飲ませてから、何かごちゃごちゃ加工して羊膜を裂いて破水。上半身側から腹を押して「う、産まれる~~」の開始。


 10キロもある巨大児は普通では通過しないので会陰切開するが、人工出産なので子宮が開いていない。


 無理なら腹を切って強引に取り出すそうだ。プログラムにそう書いてある。


「ゴガアッ、ガアアアッ」


 おい、腹の中から魔獣鳴いてるよ。大人しく寝てたのに無理矢理叩き起こされて、母親の腹から取り出されるので怒ったようだ。


「いかんっ、間に合わんから腹を切るぞ」


 痛み止めの魔法とか、そんなレベルの痛みじゃないそうなので、どっちを切るにしても麻酔無し。


「ぎゃあああああああっ」


 腹筋を避けるのに腹の横から切って、腹膜とかも切って、子宮に傷を付けた所でソレは出て来た。


「バルバルバルバル」


 あ、この島全員死んだな。母親には着火しないみたいだけど、産まれたてなのに浄化の炎発して出現。


 医師団は耐火装備で対白魔法装備だから一撃に耐えたけど、そんなもんじゃ防げない。


 何より、コイツは両目が頭の左右についてて、背骨が見えてて結構透明で尻尾まである。


 鑑定士で透視能力がある魔法士が描いた、ラフスケッチそっくり。


 十か月じゃなかったんだな、人間と同じだと思ってたのが間違い、もう半年以上経たないと人間の胎児にならないんだ。


 ソレは母親を守りながら、自分と母親をこんな目に会わせた医師団を皆殺しにしてから大人しくなった。


「ゴフーー、ガフッ、ゴフゴフ」


 詠唱もできてないのに、何故か回復魔法が展開して、クソ妹を回復させて腹の傷を塞いでいった。


「あ、ありがとう…… 坊や」


 クソ妹にはあれが男の子なのだと認識できたようだ。


 さて、私程度にあれが倒せるかな? まだレベル1で紙装甲ファミリーの甥?なので、槍とか刺せば死ぬだろうけど、射程範囲が大きいので、槍とか魔法攻撃の距離に入る前に首チョンパか、浄化の炎で燃やされる。


 何より、私と同じで蘇生のスキル持ちみたいだから、殺しても死なない。多分死んでも数時間で生き返るだろう。


 もし回収して運搬することが出来れば、恨み骨髄の隣国に放置して、どうにかして殺されるまで暴れさせたり、母親が殺される所を目の前で見させてやり、隣国が根絶やしになるまで見守るのが良いと思いますよ。私にはムリ。


 一発目で大当たりだ。二発目のクソ姉の腹の中にいるのは、自然に破水して分娩開始になるまで放置することになった。



 担当してた飼育員ってのが、クソ妹とも仲良くて、化け物紹介されても動じなかったって言うから恐れ入った。


「おじさん、この子が私の子よ」


「おお、ええ子だ、こんなでっかい立派な赤ちゃん見たことねえ、べえべえべえべえ」


「きゅ~~~ん」


「懐いてくれるか、ほお、ええ子だ」


 うん、この人と聖騎士団の叔父さんみたいな人が世界を救った。


 奇形で頭が二つある牛とか、目が三つで二匹が重なってる双生児は良くあるそうだから、特に気にならなかったそうだ。


 甥?も母親の味方チームなのだと、瞬時に判断しておじさんに懐いた。父親だと思っているかも知れない。



 やがて甥?は、人間型の胎児になり、ちょっと大きいが普通の赤ちゃんみたいに成長した。


「ぱ、パパ……」


 その後は人語も覚えた化け物。気分次第で虐待したり、自分の都合が良い時だけ可愛がるクソ妹には大して懐かず、本格的におじさんを父親だと認識した。


 自分の子を叩いた時、反撃を受けたクソ妹は腹が吹き飛んで死に、蘇生スキルは無かったのでそのまま死んだそうだ。


 不死の兵士作成には、ゴキ食とネズ食は必須ではなく、可能な限り強い魔獣を食べて育つのが必須と分かった。


 それも腹の中にいる間に食わせるのが絶対条件だと判明し、王妃直轄の死なない兵士実験は好調に進んでいる。


 地下牢派閥で王妃派の秘匿事項なので、私にも魔法契約での黙秘と守秘義務が課せられた。


 私の場合、王族貴族や一般人への点火も、禁止事項として契約させられた。


 尚、敵対者への点火は権利として認められ、禁止はされていない。


 嘘の作成レシピを提出した親族も処刑され、クソ親父も拷問の旅に出たが、いつもの政治力で復帰した。



 姉と兄の子が置かれている離島


 ついにこの日がやって来た。新人類?の妊娠の規定期間、フルに母体の中で育て上げた子供、ずっと強力な魔獣の肉だけを食って来た子供を出産する。


 立ったり座ったりの生活が無理になってからも、デカイベッドにデカイ腹を乗せて、横になって寝ている事しかできなかったクソ姉。


 破水したと通知が来てから、何の罪か知らないが死刑判決を受けてた医者が、姉の腹を切って行ったが、子宮を切る前に腹の肉を食い破って出て来た化け物。


「ガオオオオッ」


「ひいっ、うわああああっ」


 医者も食われ、クソ姉も大出血して即死、その後も蘇生スキルが無いので、生き帰りはしなかった。


 甥その2も生まれながらに浄化の炎と蘇生スキル持ち。甥その1を育てていた飼育員の叔父さんが、その2も育てることになって移住したそうだ。



 次兄の種で産ませた子供は全員ハズレ。母体で卵の方が無能力者では絶対産まれないようなので、白魔法使いの娘が探されたが、聖女の家系で地下牢娘はいなかったので、計画は実質中止。


 私はカザリンちゃんのお気に入りだったので、実験母体には使用されず、魔法士の家系、騎士家系で地下牢組が探されて実験継続したそうだ。


 それから実験がどうなったのかは知らされていない。


 甥達よ、強く生きろ。同類の叔母を恨んだりしないように。祖父と祖母を見付けたら、全部そいつらのせいだから殺しておけ。



 座敷牢


 やがて私も成長し、成人年齢が近付いて来た。


 今日は生誕祭、ご馳走が出てワインかスパークリングワインでも出て来るだろう。


 町や正教会ではガランガラン鐘が鳴って、聖歌の斉唱とかも止まらない。


「イケリア、今日のメニューは何だろうな?」


「はい、ターキーの焼き物とプディンング、フィードされたフルーツケーキ、ミンスパイだとお伺いしております」


「それは楽しみだのう」


 よだれ垂らしてると、またなんかデッカイのが結界に掛かって弾け飛んだ。生誕祭で市民が油断してるから、ヴァンパイアか人狼でも忍び込もうとしたんだろう。


(レベルが上がりました、自動修復スキルが成長、完全修復となりました)


 ついに人類の限界と言われるレベル99にまで成長したか、蘇生した後の大怪我とか、舞台でスベった時に大火傷した後の修復スキルも成長したようだ。


(完全修復により破損した魔術回路を再作成開始。成功、以後魔法の使用が可能になりました)


 ナ、ナンダッテーーッ、人類は滅亡する。


(ホーリーサンライト、ホーリームーンライトの魔法を取得、ホワイトブラストを取得、リザレクションを取得、エターナルキュアを取得……)


 オイッ! ホーリーサンライトとムーンライトつったら伝説の十階梯呪文じゃねえかよっ、何でヒールも使えない私が使えるっ?


(パーフェクトヒールを取得、ホワイトジャベリンを取得、エリアサンダーブラストを取得……)


 第八階梯のパーフェクトヒールまで、私は今、上位魔法から順に取得してる。



(永劫の呪いの炎を取得、但しこれを使用すると業(カルマ)が汚染されて行きます)


 普通の聖職者で白魔法使いなら決して取得できない呪いの炎。それでも私なら余裕で取得。


 ついに下級呪文まで制覇して、私は全白魔法を行使できるようになった。


「イケリア、私、白魔法が使えるようになったよ」


「えっ? そんな……」


 年末は錬金術師とか鑑定士の調査も休みなので、イケリアにだけ教えたが、いつものように小さなことでも一緒に喜んでくれるはずが、今日は喜んでくれなかった。


「レベルが上がってね、自動修復スキルが完全修復になったんだ、だから壊れてた魔術回路が治った」


「では…… 早速、ご当主様にご連絡を」


 急にゾンビかホムンクルスみたいになったイケリアは、慌てて座敷牢を出てクソ親父に報告しに行った。今日ぐらいは休んで家にいるんだろう。


 生誕祭グッズで遊んだり、甥達と叔父さんが遊んでるのを観察できる魔道具を見たり、カザリンちゃんやざまあ会のお姉さま方と連絡して色々やってると、食事を台車に乗せて運んで来たイケリアが見えた。


「お、それが生誕祭の料理か、早く早くっ」


 前菜とか無視してターキーから食ってると、生誕祭のプディングとかケーキが入場して来た。


 扉空いてても脱走しないのは、イケリアとか聖騎士の叔父さんとの約束だから逃げないけど、プディングは逃げそうなので先に食う。


「は、早くプディングもっ」


「で、では先にお毒見をさせて頂きますね?」


「いや、そんなのいいから、私毒で死なないし、死んでもちょっと寝て起きるぐらいだから」


 美味しそうだから、自分も食べたかっただけじゃないか? と思った私が馬鹿だった。


「じゃあ、一緒に食べよう、白魔法復帰祝いだ」


 イケリアはプディングを一口含んだが、どうなるか知っていたから飲み込めなかった。


「ゲホッ、ゲホッ」


 飲み込めないで吐き出したのに、それは起こった。


「うっ、ぐああっ、あああああああっ!」


 イケリアの顔が見る見る紫色になり、喉が焼けるようなのか自分の両手で掴んで踊り出し、舌や口の中に触れただけで死ぬ猛毒なのだと分かった。


「キュアッ、ハイキュアッ、エターナルキュアッ!」


 今は白魔法が使える、毒消しの魔法だって使える、そのはずなのに効果がない。


「どうしてっ? どうしてええっ?」


 多分どれだけ回復魔法や毒消しの呪文を唱えても、甲斐なく死ぬように設定された猛毒なのだろう。


 イケリアは苦しんで苦しんで転げ回ってから、呼吸もできずに心拍もできなくなって死んだ。


「イケリアアッ!」


 それからもキュア系統の毒消しを繰り返し、リザレクションも何度も使ったが、イケリアは生き返らなかった。


「全身に毒を回して、細胞まで残らず殺したんだな、クソ親父」


 もし私が白魔法でも使えるようになって、魔法学校とか貴族学校に行って、王妃様にお仕えするようになる時のプレゼントが、イケリアの死。


 私が白魔法が使えるようになると暗示か契約が発動して、イケリアは私に毎日盛られている毒を食べて死ぬように命令されていた。


 誰か人質になってたか、誰かを助けてもらう時の条件が、座敷牢での勤務と自殺。


 子供の頃に貰った生誕祭のプレゼントと違って、最悪のプレゼントだよ、なあ親父。


 

 まず座敷牢の出口から出て、地下牢にいるクソババアに挨拶に行く。


「おや、大騒ぎだったじゃないか、もしかして白魔法が使えるようになったんじゃないだろうね? ハイキュアだとかエクスヒールだとか、リザレクションなんて叫んでたみたいだけど? あははっ」


 何が起るのか知っていた顔で、へらへら笑って喜んでいるクソババア。


 その声でさえ不快なので、会話すらしないでまずは試し撃ち。


「永劫の呪いの炎よ、このゴミクズを地獄へ」


「ああっ? そんな、まさか? 白魔法っ? それも実の親にこんな真似をっ?」


「お嬢様はママにこんなひどい事しないと思ってたか? お前はそこまで酷い事をしたんだ。未来永劫その場で呪いの炎に焼かれて躍り続けろや、ゴキブリがっ」


 ああ、ゴキブリとは地下牢でのお友達でお仲間、こんなクズと比べたらかわいそうだ。


「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああっ!!!」


 もう会話など不可能で、ひたすらのた打ち回って踊り続ける馬鹿でクズ。


 この魔法は燃えて火傷しても治療が発動し続けて、その分を燃やしてまた治療する、低レベルには耐火(レジスト)不能の八階梯呪文。


 絶対に死なせないで、ずっと苦しみだけを味合わせる、休憩付きの永劫系の呪いに似た、白い浄化の炎攻撃。


 聖職者や聖騎士は絶対に取得できない、鬼で悪魔で悪鬼羅刹にしか使えない呪文。


「ああああっ、うわああああああああああああああああああああっ!!!」

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