第4話幼少期①

5歳になった。この歳になるとできることが増える。最近は母親が仕事の時はリズの家ではなく自宅で待つことが増えた。1人でいる際は魔法の練習、剣の練習、家の仕事、たまに教会の手伝いをしている。


村の子供たちと遊ぶことはない。何故か追いかけ回されるからだ。まくことは簡単だが毎回追いかけ回されるのはめんどくさい。


家から出るのは教会に行くときにと剣の練習の時ぐらいだ。教会に行けば文字を教えて貰えるし魔法を使うところが見れる。この世界の教会はお布施を貰い魔法で治療を請け負っている。逆に言えばお布施がなければ治療はしない。世知辛い世の中だ。


父親がいないおかげかは知らないが教会の司祭には目をかけてもらうことが多い。そのおかげで文字の読み書きはかなりできるようになった。またに教会から写本をさせてもらってお金を貰っている。小遣い程度だがうちにはありがたい。


お金の価値は

銭貨10円

銅貨 100円(銭貨10枚)

銀貨 1,000円 (銅貨10枚)

金貨 10,000円 (銀貨10枚)

大金貨 100万円(金貨10枚)

白金貨1,000万円


だいたいの家庭は金貨5枚もあれば足りる。基本的にこの村は自給自足だ。野菜は自分の家の庭で作る。肉は村の狩人から買うことになっている。うちの家は庭が狭いから豆くらいしか収穫できないのが痛い。


今日もマメのスープと豆をペースト状にして軽く塩を降ったものをつくった。後は母親の帰りを待つだけだ。少し時間があるから剣の素振りをするために山に行くか。


家から出て森に向かう間にメダとカルに会ってしまった。


「リッカ、お前なんで道場に来ないんだよ!お前だけだぞ来てないの!」


「兄ちゃんこいつ弱いから来れないんだよ。こいつ1回しか道場来たことないだろ?」


めんどくさいやつらに会ってしまった。道場に1回しか行かなかったのは行く必要性を感じなかったからだ。行ったところで強くはなれない。自主錬や教会の治療の魔法を盗み見た方がよっぽど有意義だ。


「お前な!無視すんなよ!」


こいつらのことはどうでもいいがリズおばさんにはお世話になっている。会話くらいしてやるか。


「道場に行くひまはない。家のことが忙しい。」


「家の事くらいほっといて道場にこい!コテンパンにしてやる!」


「お前なら俺でも勝てるぞ!」


はぁ。こいつらに構っている時間がもったいない。まくか。


メダとカルが騒ぐのを無視して森に向かった。どうせアイツらの足では着いて来れない。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

大金貨の価値を10万円から100万円にあげました。

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