第3話赤ん坊時代②
魔法の練習といってもどうすればいいかなんて分からない。まずは観察だ。母親が使っているところを観察して真似してみよう。
〇20日後
何となく目を凝らしてみたらわかってきた。母親は魔法を使う際に体内で魔法を循環させているようだ。循環させている力自体をマナと名付けよう。マナを全身にめぐらせる練習をしよう。
〇100日後
マナを全身にめぐらせるのに3ヶ月以上もかかった。コツさえ掴めばと言うやつだ。何ができるか実験してみよう。
自分は生後7ヶ月程だろうか?今の時点でハイハイはできている。これが一般的に早いのか遅いのかはわからない。母親いわく早いらしいが。
最近では何となく言葉がわかってきた。自分の名前はリッカ、母親の名前はエイミーというらしい。母は最近職場復帰をしたらしく日中は近所のおばさんの家に預けられている。
最近では自分の体を強化したりすることができるようになった。“身体強化”と呼んでいる。これのおかげで普通に立つことができる。人前ではしないがな。
おばさんあらためリズの家の子供は全員で5人いる。上3人はもう結婚して家を出ていったようだ。家に残っているのは5歳のカルと3歳のメダだ。
今日も母親に抱かれてリズの家に預けられた。
「リズさんいつもありがとうございます。今日もよろしくお願いします。」
「いいのよ!リッカはいい子だしうちの子らに見習わせたいくらいだよ!」
いつも思うが豪快な女性だ。これであの兄弟がいなければいい環境なのだが。
ダッダッダ
あいつらが来たか。おとなしく外で遊んでいればいいものを。
「リッカきたの?」
「あいかわらずちっせー。こいつ成長してないんじゃね?」
先に来た小さい方がカル、大きくて小生意気そうなのがメダだ。こいつらのせいで眠れないし魔法の練習はできないしで散々だ。
「カルくん、メダくん、きょうもリッカをよろしくね」
「「うん!」」
こいつらによろしくされた覚えはない。
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