タイムリープしてから1週間後

 タイムリープしてから一週間が立った。

入学式、オリエンテーション、などなどやって時は過ぎた。


 真緒のことは親父にさりげなく話を聞いた。まぁ酔ってたから聞くのは簡単だったけど。


 親父曰く真緒のお母さん。由依(ゆい)さんに頼まれたそうだ。それも亡くなる前。


 今は明るいけど、最初は俺の前世(前の世界)のようになりかけ、精神科に何度も通ったそうだ。

 


 心の傷は、時間が経てば治るとか適当なこと言ってる奴いるけど俺はそうじゃないと思う。


 トラウマや精神的に辛くなってもそれに立ち向かう勇気。それが一番大切だと思った。


 俺は前世で、先輩にしごかれたし、サッカーはボールを蹴るスポーツなのに走りしかしなかった。ていうかそもそもキーパーだったから走る意味ないんだけどな。あれはマジでイラついた。


 あぁ、話しが脱線してしまった。


 まぁそれでも、誰もが壁にぶつかるし、

それは一回とも限らない。でもその一回だけでも壁をぶち壊そうとしなかったら、それに克服するのに何十年もの時間を使う。

 前世の真緒見てそう思った。


 でも今の真緒は違う。




 ♢


  

  そんな感やで色々考えてたら授業が終わった。やっぱり高3の頭で中一の授業するのは退屈だった。

 

 「はぁ」


 「何溜息ついてるの」


 「坂本はさ、真緒を見て何か思った

 ことあるか?」

 

 「特にない」


 「そうかぁ」


 坂本凛花(さかもとりんか)髪は茶色のロングヘア、顔はまぁ可愛いんだが。


 「坂本さん!今日暇?よかったら

  遊ばない?」


 「無理。てか何、あまり知らない人と

  遊んでも楽しくないでしょ。」


 こんなふうに中学で知り合った男子には冷たくする。なぜなのかわからんのだが。

 

 「坂本お前流石に口悪すぎだろ」


 「まぁ別に遊びたくないのは本当

 なんだし別にいいじゃん。」


 「ガキかお前」


 「てかそんなことよりもう帰ろ。

  真緒待ってるみたいだし。」


 「…そうだな」


 坂本の目線を見ると頬を膨れながら、

俺たちを見ている真緒の姿があった。


そのあと俺たちは各々の家に帰宅したのだった。


 

 

 

 

 


 

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