第6話 アンラッキー7
数字には意味があるらしい。
いい数字とか悪い数字とか。この数字を使うと運気が上がるとか、下がるから避けた方が良いとか。生年月日から星座が決まったり干支が決まったり、占いにも使われている。
では、数字とは何か。
神の作りし世界を理解するために人間が作成した
数字はただの記号である。1はただの1。これに単位が付くと、何を表しているのかわかる。たとえば1mや1㎝は長さを表している。1分や1秒は時間だし、1
数字はとっても便利である。使いこなせれば鬼に金棒なのに「嫌い」と言う人が多くてもったいない。
ただ、人間が作った物だから、不完全と言えば不完全ではある。
ちょっと違うかも。数字は美しい。これほど美しい物が存在してもいいのかというくらいに美しい。一切の無駄を省いた美しさ。シンプルゆえに美しい。
しかし、現実世界は数字で表せないくらい複雑である。そして、自然の複雑さはこれまた非常に美しい。雲の形や光のふるまい、海の波とか風の流れ。同じ物はない。絶え間なく動いているのに、同じではないのがすごい。
もしも神というものが存在して、これらを作ったのならすごい。
他に言いようがない。
神は数字などいらない。
数字などなくても超越した思考で人間よりも多くの次元を理解してしまうはず。
もしも神と言う存在があればの話だが、その思考を真似するために数字は便利だ。と言うよりも、自然界を真似るために数字はあるのかもしれない。人間は多くのことを理解できないから、要らない物を極限まで減らしてシンプルにした数字を使う。
物質は丸が基本か波が基本か。
デジタルかアナログか。
そういうことを考えた時、7がラッキーかアンラッキーかなどどっちでもいい。たまたま人間が1として決めた物の7倍が7なだけ。
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