緊迫感に包まれた謎

この物語の白眉は後半にある。
字数にしてはゆったりとした幕開けは、1発の銃弾によって緊迫感を帯び始める。
刀はガタガタと震え、窮地の中で剣士の真価が現れる……
そして、その迫力を引きずったまま、終幕のミステリアスな広がりに繋がるのだ。
この後半の盛り上がりが物語に深みを与え、4000字を何万文字にも化けさせる。
文体から香りがする、音がする。
この作品の真実は、目に見えない情報、余白にこそ、あるのかもしれない

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青と白の剣