相談事その10
「俺達の馴れ初めから今の生活?」
「はい、是非聞かせて頂きたいです」
店が休みである金曜日。
久々に話したい、お店のお休みの日に。
と言うことで、俺と
結婚する、ということで、大事な門出を迎える前に、俺達の馴れ初めから結婚生活についてをどうしても聞きたかったようだ。
不安なのだろう。
これからのことが。
幸せだけでは、生活は出来ないからな。
「どこから話す~?
ウズウズしているのか、顔がニヤニヤしている朝歌。
「ふざけて話すな」
軽くでこぴん。
「いったぁ!むぅ!」
クスッ。ごめん、笑ってしまった。
「仲良いですね」
「ふふん♪」
照れるな。恥ずかしいだろ。
「はい!」
突然、朝歌はパンッと手を叩いた。
「話そう。少し長くなるからご了承を♪」
美歩さんに向かってウィンクした朝歌。
楽しくて仕方がないのか、話したくてテンションが上がっているのかは、分からないが。
「よろしくお願いします!」
美歩さんは背筋を伸ばしてお辞儀。
顔を上げた所で。
「じゃあ、まず出会いからねん♪」
そう朝歌は言って、語り出した。
誇張すんなよ。
と思いながら、2人のために、おやつを作ることにしてキッチンへ移動。
耳は2人の話す方に集中しながら。
忙しいな、俺。良いけど。
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