相談事その7ー2

 定休日である月曜日。

 俺は1人とある場所にいた。

 女子中高生と20代~30代の女性を中心に、賑わっているこのお店。

 スイーツ専門店である。


「よぉ!灯夜とうや!」

「よっす」


 店の奥から出てきたのは、俺の親友である真垣まがき龍雄たつお


「まあ奥に入れや」

「ありがとう」


 奥に入ると、厨房には彼の他に4人の従業員が働いていた。


「こっち行こう」


 さらに奥に行くと、事務所のような場所に案内された。


「はい、ここどうぞ」

「すまないな」


 彼と向き合うように、椅子に座った。


「そんで相談って何?」

「うん」


 丁寧に説明をすると。


「ほぉー、なーるほどね」


 龍雄は右手で顎の辺りを触る。

 触りながら考えて。


「わかった、教えよう。協力しよう。うちのオーブンも使うが良い!」

「有り難き幸せ」


 俺は頭を下げた。


おもてをあげーい!」


 歴史好きで、おかしな感じに昔ことばを使う龍雄。

 それに必ず付き合わされる。面白いから良いが。


「日を改めて、だな」

「そうしてくれ」


 龍雄の休日と俺の休日が被るのは月曜日くらい。


「月曜はどうだ?」

「良いよ」

「ほんじゃ、来週の月曜に!」

「了解」


 少しばかり志穏しおんにぐうを預けて、朝歌あさかと一緒に、ここに来よう。


「悪いな、忙しい時に」

「大丈夫、ご安心あれ!」


 俺は事務所のような場所からメルヘンな世界を通って、店を出た。


 こんな所、1人じゃやっぱり恥ずかしいや。



「てなわけで志穏、良いか?」

「任せて下さい!」


 次の日。早速、話をすると了承を得た。


「朝歌、一緒にな」

「うん!楽しみだなぁ、灯夜君のお友達♪」

「そっちかよ!」


 まあ、俺の友達に会わせたことないからな。


「ぐう、志穏に迷惑かけんなよ」

「わん!」


 理解、してると信じよう。

 親バカか、俺?

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