第13話
魔術国家総長バン・ビルバレットの言う通り、
しかし、正しくはありません。
だって、
あれは、
……気を失う寸前に見た、男爵令嬢の
そして、2度目の人生の洗礼式で、1度目の記憶が蘇ってきたのです。洗礼式で金色、紫色、青色の光柱が現れた事、アーノルド殿下との婚約式でファーストダンスを踊ると、
人と会うのが怖く部屋から出る事は出来ずにいましたが、2人の令嬢が毎日の様にお見舞いに来てくれました。
腰まである長いふわふわした淡いピンクが似合う、おっとりしていていつも笑顔の癒し系令嬢、セシル・ランドール伯爵令嬢と、濃いピンクの真っ直ぐに伸びた髪に、切れ長の目にセシルと同じ濃紺の瞳がクールビューティーなアリス・ランドール伯爵令嬢の双子の姉妹です。
お祖父様のお姉様のお孫さんで、
彼女達から外の話を聞いていました。神から見放された悪魔の子、アーノルド殿下と親しい女の子に嫉妬して意地悪をしていると噂されていると聞いて、夢だと思いたかったけれど、記憶の中の洗礼式の後にも同じ噂話が広まっていましたから、
それから
そして、セシルとアリスとは距離を取り関わりを持たないと決めました。何故なら、2人は
後にお母様から話を聞いた2人から、お怒りの手紙が届きましたわ。
首都を離れてから5年が過ぎ15歳になった
聖国の国王が殿下との婚約破棄を認めてくれないのです。何より殿下が婚約破棄を認めないと言っているのです。
殿下と同じ聖国の学院に通っていて同じクラスのセシルとアリスから送られてきた手紙にも、「婚約者はアリシアだけだ」と、言ってはいるけれど、女生徒を生徒会に連れ込んでいてるらしく、殿下に本気の女生徒達に
幸いな事に、お父様が
孤児院で子供達に勉強を教えながら、このまま平穏な日々が続く事を願っていたら、聞き覚えのある吐き気のする女の声で、
「やっと見つけた!アリシア様ったら、こんな田舎に隠れてたのね!」
後ろから声をかけられその声に恐る恐る振り向くと、会いたくない女の子が立っていました。
聖女である証の少し金色かかったホワイトゴールドの長い綺麗なサラサラの髪の毛を靡かせながら、まだ幼さが残る可愛らしい顔付きに、真っ白な肌に大きなピンクダイヤモンドの様な瞳がキラキラと輝いて、創造神アムラ様の愛し子でる事を証明している。
ベンチで子供の隣に座る
「あんたが居ないと、攻略が進まないじゃない!このまま学院に行くわよ!」
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