心に傷を負って女子が苦手になってしまった少年、杉野くんと、表情をなくしてしまった少女、小日向さんが、優しい家族や友人たちに支えられ、互いに癒し癒やされながら、やがて惹かれあっていくーそんな様子がコミカルに、甘々に、そして何よりも小日向さんのこの上ない愛らしさと共に描かれています。毎晩寝る前に読むと、悶えながらもほっこりした気持ちでぐっすり眠ることができるでしょう。
書籍版第3巻、あるいはweb版after storyがもし出るなら、二人の日常をもっと見ていたい、なんなら高校卒業後、大学生、社会人となっても変わらないであろう、二人の甘々な関係をずっと見守っていたい、そんな思いが湧いてきます。
今、社会の荒波に揉まれながらこの物語にたどり着いた全ての人は、作中に出てくる、あるサラリーマンの言葉に共感するでしょう。「ああ、俺もそんな青春を過ごしたかったー」
おや、物語の世界線からとある団体(笑)の加入申請書が届いているようだ…では!
カクヨムに登録、或いは登録していなくても、webでこのレビューを読んでいる皆様。
『尊い』という言葉、恐らく知っている方々が多いと思います。
作中の人物に萌えたり、特定の人物と人物の絡みに思わずハートをズギャーンされたり、その他も色々。
そして、その尊いの先『尊死』。
……この作品は、『尊死』の更に"先"を知ることが出来ます。
私の貧相な語彙力ではこの作品の良さを完全にレビューで伝える事は出来ませんが、それでも言いたい。
どうか、読んでください!そして!
小日向さんに尊みを感じて下さい!
きっと、口角がVくらいまで上がって下がらなくなるでしょう。
書籍化もされてるそうですので、これは買うしかないですね。
(↑作者でも無いのに宣伝する変な人)