第307話 朝までぐっすり眠った男

睡眠障害には4種類あるという。

入眠障害、熟眠障害、早朝覚醒、中途覚醒の4つだ。


順に説明しよう。


入眠障害ってのは布団に入っても寝付けないってもの。

実際、外来患者から1番多く聞かされる訴えだ。


熟眠障害は眠りが浅いってもの。

夢ばかり見てぐっすり眠れていない、という訴えになる。


早朝覚醒は、朝早く目が覚めるというもの。

朝4時に目が覚めて眠れないまま7時まで布団の中に居る、という訴えになる。


そして中途覚醒は夜中に何度も目が覚めるというもの。

夜中の1時にトイレに起きた後に布団に戻っても眠ることができない、という訴えだ。


オレ自身はどうか?


入眠障害はない。

いつでも眠れる、というか、いつも眠い。

むしろ寝落ちの方が問題だ。

たまに眠れない時があるが、英語や医学の勉強をするので特に問題ない。


熟眠障害もない。

夢ばかり見て深く眠れなかったという患者の訴えは間違っている。

正しくは夢を見ているときに目が覚めるというべきだ。

これはむしろ健全な状態だと言える。

最悪なのは、当直の時に深い眠りの底からいきなり叩き起こされる事だ。

確実に寿命を削っているという自覚がある。


オレ自身の睡眠の話を続けよう。


早朝覚醒はあるが問題なし。

朝4時とかに目が覚めたらカクヨムの原稿を書いている。

もしくは出勤する。


何が悲しくて朝7時まで寝床にいなくてはならないのか?

それとも、やる事がないのか。

オレには理解できない。


中途覚醒、こいつが1番問題だ。

夜中の1時にトイレに起きてしまうことがある。

その後は布団に入って寝てしまう。

でも、3時頃にまたトイレに起きることは珍しくない。


こんな風に2回も3回もトイレに起きたりしたら色々心配になる。

体のどこかが悪いのだろうか、ちゃんと休めているのだろうか、など。

それだけでなく、昼間に眠かったりする。


できればトイレのために目を覚ますのは0回にしたい。


で、色々考えてみた。

夜中に何度も起きる日に共通するパターンがあるのだろうか?


すると、思い当たる事が色々あった。


風呂に入らずに寝てしまう。

服を着たまま寝落ちする。

掛布団1枚だけでスースー寒い。

逆に電気毛布が熱すぎて汗がびっしょり。


それだけでなくマウスピースを入れていない事がある。

オレは睡眠時無呼吸症候群という病気を持っている。

だから普段は舌根沈下防止のためのマウスピースを使っているのだ。


ということで、これらの逆を実行すると良いのではなかろうか。

そう考えた。


どんなに疲れていても風呂に入ってから寝る。

寝落ちは厳禁、キチンと準備してから寝床に就く。

掛布団を2枚かけて暖かくしておく。

そうすれば、電気毛布のスイッチを入れなくても寒くはない。

もちろん汗びっしょりという事もない。


さらに、面倒でもマウスピースを入れる。


これらを実行した結果、なんと7時間も一気に寝てしまった!

今朝は気力体力がみなぎっている。


忘れないうちにメモをしておこう。

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