第2話 偏食娘。
ここで少し『食べ物の好き嫌い』について話をしよう。
皆さんは『嫌いな・苦手な食べ物』はありますか?私は、滅茶苦茶あります。
大人になった今だいぶ改善されたが、それでも苦手な食べ物は存在している。アレルギーを除いて、苦手だなと感じる理由は人それぞれ。食感だったり、味付けだったり。中には『イヤという程食べさせられたから』と言うような出来事がキッカケだったり。
そんな様々な理由はある種のトラウマのようなもので、それを克服するのはなかなかハードでクレイジーだと思っている。
よくある『本当においしいモノを知らないから』というご意見、それはそれで説得力がある場合が多い。
私の体験話になるのですが、生の魚介類が大の苦手。お寿司やお刺身は好んで食べない。「人生の8割は損してるね」なんて100回はゆうに聞かされた。
世の中には魚介類以外にも美味しいものがたくさんあるんじゃい!と強がりつつも、損をしている8割を少しでも取り戻したい…そんな気持ちがあったことは否めない。
魚介類に関しては、『本当においしいモノ』を食べさせてもらい、8割損なところを5割損くらいまで挽回。それでもまだ人生の5割は損をしている私…それもまた悪くない。無理をしてしまうと、今世では二度と克服できない気がしているので、焦らずに。
おそらく人より匂いや味に敏感なのでしょうか。生魚が苦手な理由も匂いが殆ど。
ちなみにチーズが苦手なのですが、ピザなどのとろけている状態のチーズは大好きというややこしぶり。細かく言うと『固形チーズ』が嫌いなのですね。理由は、固形チーズの匂い。何とも言えない異次元の香りと味わい。しかし、焼いてとろけたチーズは非常にいい匂いで味わいもgood。これを理解してくれる人が少なくて、よく変わり者扱いをされる始末。
なので、私の中では苦手な食べ物を克服するのはハードでクレイジー。何故なら、食べようと思っても匂いでアウト。口まで持っていけない。私が空気清浄機だったら赤ランプをビカビカと激しく光らせているでしょう。
親も、私の偏食振りにはずいぶん頭を抱えていた。量を減らしたり味付けを変えてみたりしてもなかなか食べてもらえない時は激しく怒る場面も。今ならその気持ちは痛いほど分かる。母よ父よ、ごめん。
そんな親泣かせの偏食娘の苦手な料理をいとも簡単に食べさせたのが、一流シェフでも料理研究家でもなく、『スキー教室の食堂』だったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます