3 お風呂場と洗濯機
最近は当然、家の中にお風呂がありますよね。
私の小さい頃は、母屋と離れた別のところにあったんですよ。
えぇっ!ってここは驚くところです。
お風呂は3畳よりもう一回り広かったでしょうか?独立した建物の中にありました。
建物の外には、お風呂を沸かす焚口があり、薪で焚いていました。
勿論、五右衛門風呂です。
その頃、我が家は祖母、両親、姉2人と私の6人家族でした。
最初に父が入り、祖母、姉達、私と最後に母が入っていました。
最初はちょうどよい湯加減もみんながどんどん入るうちに段々湯が冷めてくるので、
母が外から、薪を足して沸かしてくれていました。
母屋から、サンダルを履いてお風呂場に行ってました。
冬なんか外を通ってお風呂場に行くので寒いのですが、五右衛門風呂は芯からポカポカ温まるので湯上りに外に出てもさほど寒さを感じませんでした。隣同士に建っているのでそんなに外を歩くわけでもありません。
その頃は周りの家もみんな五右衛門風呂でしたし、離れにお風呂がある家が普通だったので何の違和感も不足もありませんでした。
私が中学校に上がった時に、家を新築したので、そこからは家の中にお風呂があり五右衛門風呂ではなくなりました。
今では凄く懐かしい感じです。
昨年、たまたま何十年振りかに五右衛門風呂に入る機会があったのですが、こんなに五右衛門風呂って気持ちの良いものだったんだと改めて感じました。
考えてみたら薪で沸かして入るお風呂は面倒臭い事ですが、その気持ちよさを思ったら、昔のお風呂は結構贅沢だったのだと思いました。
そうそう、それから洗濯機は物心ついた時にはすでに我が家にあったような記憶があります。
お風呂場の中に設置してありました。
その頃の洗濯機は一層式絞りローラー付き洗濯機でした。
1954年頃には登場していたようです。
洗濯機の右側にローラーが付いていて、そのローラーに洋服を挟んで手前のレバーをグルグル回すと水が絞れるという仕掛けでした。しかし、このローラー絞り機は厚みのあるものは通せないので、手で絞るしかありませんでした。
そのうち、二層式洗濯機が売り出されて右側が脱水機になっているタイプになりました。この二層式の「遠心脱水機」付きの洗濯機が発売されたのは1959年らしいのですが、我が家がこのタイプに買い替えたのはいつなのかは記憶にありません。
一層式絞りローラー付き洗濯機が壊れた時点で買い替えたのでしょう。
そう言えば今の洗濯洗剤は容量も少なくて洗浄力がアップした液体タイプですが、この頃の洗濯洗剤は粉タイプで内容量も4.1㎏もあり大きな大きな箱に入っていました。
今思うと、洗濯機もかなり進化してきましたね。今は乾燥機能もついてますしね。
便利な世の中になりました。
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