2 我が家にテレビがやってきた②

 テレビが我が家に来てからは、しばらくの間は、寄り道することなく学校から真っ直ぐに家に帰るようになりました。

早く家に帰ってテレビが見たかったからです。


 あの頃、夕方「少年ジェット」という少年探偵ジェットが敵と戦うヒーローものが放映されていました。

マフラーをなびかせ、スクーターに乗り、愛犬シェーン(シェパード犬)を連れているのがジェットのトレードマークでした。

悪者を倒すのがカッコよくて夢中で見たものです。

主題歌も今でも歌えます。

 調べてみたら1959年3月から放映が開始されたようになっていたので、多分、地方放映は遅れて放送されたのではないかと思います。


 この番組が終了すると、今度は「月光仮面」が放映されました。

「月光仮面」は実際には1958年から1959年に放映が開始されているようなので、地方によって放送のばらつきがあるのではと思っています。

 その他、「ウルトラQ」「ウルトラマン」シリーズ、「マグマ大使」「仮面ライダー」等と移り変わり見ていた記憶があります。

そうそう、「ひょっこりひょうたん島」「サンダーバード」もよく見てました。


 昭和32(1957)年には、国内初のカラーテレビが発売されました。

しかし、NHKがカラーテレビの本放送を開始したのは3年後で、白黒テレビの世帯普及率は、まだ29.1%にすぎませんでした。

本格的に普及が始まったのは1968年頃からだそうです。

この頃はカラーと白黒の番組が混ざって放送されていたので、カラーの放送には画面の右下あたりに【カラー】というマークが表示されていました。

日本で、再放送を除いて完全にカラー放送になったのは1977年10月1日です。

1964年の東京オリンピックのカラー放送は街頭テレビで見るものでした。


 そんな訳で、我が家のテレビは当然、白黒テレビでした。いつカラーテレビに買い替えたのかは残念ながら覚えていないんです。

電気に関する生活を大きく変える存在となった3種類の電化製品の事を、「三種の神器」と呼んでいました。

今回はこの三種の神器の一つ、白黒テレビが我が家にやってきた時のお話でした。


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