第十三話 サッカーバトルに遭遇〜第ニ試合〜が始まると思ったのに
アライさんのサッカーチームは博士と助手のチームに勝利して第二試合に進むことになった。アライさんはゴールキーパーに飽きたからフォワードに入ることにした。代わりにゴールを守るのはカラカル、昔サッカー開発部?とやらに入っていたそうなので強いぞ。
「ゴールだいすき!この白線の内側に入れなければいいんだっけ?あっ、分かった!バイオハザードでやったみたいにすれば」
まぁ、大丈夫だろう。
カラカルはサバンナでは強いし。
しかし、ここで問題が起こったのだ。
隣のサッカーコート行われていた一回戦第三試合の様子がおかしい。
「なんか、煙上がってないのだ!?フェネック!行くのだ!」
「アライさん待ってよ〜、完全武装したテロリストがいたらどうするのさ〜、危ないよ」
「でも、アライさんならテロリストくらいなんとか...」
「2人とも待て、アレはテロリストなんかじゃねぇぞ。見たことがある影だ。」
オコジョは2人を制止して土煙の中を指差した。そこにはなんと、筋肉質な男性のようなボディにラッキービーストの頭がついたラッキービーストロボだったのだ。目は赤く光っている。
「まさか!?暴走してるのだ!?スタッフ!どうなってるのだ!?」
「うへ〜、おじさんに言われても知らないよ〜。でもなんだかまずそうな雰囲気だよ、行かなくていいの?アライさん」
スタッフのブラックマンバに聞いても分からないようだ。しかもさらに最悪な事実が分かってしまう。サッカーコートが大きく抉れてそこに怪我したフレンズが何人も倒れている。
なんてことを...あの頑丈なフレンズを戦闘不能にするなんて、異次元の破壊力を持っている。
ってサーバルがアフロ髪で黒焦げになって倒れているじゃないか!!対戦していたのはサバンナ帝国だった。スコアボードは0-114。
試合を見ていた気の弱いフレンズは恐怖で気絶したり失禁したりしている。ヤバいのだ。
そういえば、アレを作ったジャパリエンジニア部の奴らは何してるのだ?
「おい!お前たち何をしている!!サッカーは戦闘じゃ無いって学習させたじゃないか!!何してくれてんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!お前たちの研究費減らされんだぞ?考えろよおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「シラネーヨ、ソンナノ。ボクタチ、ラッキービーストノチカラガアレバ、サバゲーノタイカイダケデ、ユウショウシテ、イキテイケルノサ、サッカーナンテ、クダラナイネ。ヤリタクネェンダヨオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「クソロボットが、緊急停止してやるからな。宮田くん、緊急停止ボタンをくれ。」
「えっ!?私!?、えっと...え!?流川さん大変です!ボタンがありません!」
「こっちも無い!どうなっている!?」
「そんな馬鹿な、確かにテーブルにあったはずだろ?」
「フフ、コッチダヨ。ムボウビスギナンダヨ。」
「何をするつもりだ?さっきのサッカー、スポーツマンシップに反している。何が目的なんだよ。」
「サッカーガキケンダトワカレバ、ミンナサッカーヲシナクナル。ソウシタラ、サッカーノカワリハナニニナルノカ。サバゲーダ。サバゲーヲジャパリパークニヒロメル」
「だからって、サッカーをめちゃくちゃにするなんて。許されないぞ。」
「ナラバカツンダ、クダラナイサッカーデ」
「何だとこの野郎...」
「君は、イーグルバスターズの」
ラッキービーストの言葉にあるフレンズがキレた。ヘビクイワシだ。
「サッカーを侮辱されて黙っている訳にはいかないねぇ。サッカーに何の恨みがあるかは知らないけど、勝手に私たちの楽しみ奪おうとしないで貰える?セルリアンじゃないんだからさ」
「ジャア、ボクタチトタタカッテ。サッカーヲマモッテミルトイイ、ワレワレ"ビーストリンク"を」
「ネーミングセンスは低級AIみたいだな、よし。みんな!サッカーやろうぜ。」
マジかよ。大会は中止、ラッキービーストと最終決戦が始まっちまった。
それから対ラッキービーストのチームが組まれた。主催のライオンを始めGKFWなんでもできるアライさん、火力お化けのアフリカゾウ、司令塔のヘビクイワシ、身体能力が異次元のカラカルなど強力なメンバーが揃った。ターミネーターも倒せそうだ。
「ジュンビハデキタミタイダネ、ジャア、サッカーガイカニキケンカ、オシエテアゲルネ。」
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第十四話 第3試合に続く
アライさん、勝てるよな?〜アライさん怪文書〜 てんてん @shirobuta_akys
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