第5話 日本への影響 生活が苦しくなる?

 さて、第5話では、ウクライナ・ロシア情勢の緊迫化(戦争状態)が日本に及ぼす影響についてじっくりと解説していきたいと思います。


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・戦争に巻き込まれる危険性が増大する


 やはり、日本も樺太・北方領土/北海道ラインでロシアと対峙していることを考えると、絶対にこれは逃げることの出来ない事態だと思います。


 日本は憲法9条によってこりら側から外国に攻撃を仕掛けることはありえませんが、ロシア側からしたらそんなこと知った事じゃありませんからねぇ・・・


 しかも、日本の周りにはロシアの他にも中国、北朝鮮といった中々香ばしい国々が存在しているため、ロシアだけではなく、他の国々の動向にも常に気を配らなくてはなりません(特に中国の台湾・尖閣侵攻など)。


 そう考えると、自分の国は自分で守るという意識を今のうちから醸成しなければ、日本は第2のウクライナとなってしまう可能性が高いといえます。


 以下、憲法9条の条文です。


日本国憲法第9条 

①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる

 戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永

 久にこれを放棄する。

②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の

 交戦権は、これを認めない。


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・ガソリンやガスの値段が著しく値上がりする


 ロシアは世界3番目の原油生産国のため、ロシアからの供給が滞ることへの懸念が強まり、原油の先物価格は上昇しています。


 この原油価格の上昇を受けて、レギュラーガソリンの小売価格も上昇しており、2月21日時点のレギュラーガソリンの小売価格は、全国平均で1リットル当たり172円となり、7週連続で値上がりの様相を示しています。


 政府は急激な値上がりを抑えるため、1リットル当たり5円を上限に補助金を出していましたが、すでに上限に達しているため、追加措置として上限を25円にする方針を既に固めています。そのため、今後の急激な価格の上昇は抑えられそうですが、すでに高値になっているガソリン価格が家計に及ぼす影響は甚大だと考えられます。


 あと、このことは私も初めて知ったのですが、ウクライナという地域は世界全土に原油を輸出することが出来る唯一の地域らしいです。


 なので当然、ウクライナ地域の混乱具合が加速していけば、原油価格は上昇していきます。


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・電気料金が値上がりする


 電力大手10社の4月分の電気料金は、料金が制度の上限に達した3社を除く7社が既に引き上げを決定しています。


 情勢変化に伴う火力発電所の燃料となる液化天然ガス(LNG)や石炭の価格高騰が響き、今回で新たに2社が上限に達しました。ロシアによるウクライナ侵攻で、料金の高止まりが懸念されています。


 ちなみに、主な電力会社の4月の電気料金(標準的な家庭1カ月当たりの料金)は、中部電力ミライズが8076円(前月比127円高)、東京電力エナジーパートナーが8359円(前月比115円高)、東北電力が8431円(前月比98円高)となっています。


 現在の日本の電源構成は液化天然ガス37%、石炭32%、石油7%、再エネ18%、原子力6%ですが、天然ガスや石油の値段上昇を鑑みると、今止めている原子力発電の再稼働が必要になってくるかもしれません。


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・小麦商品が値上がりする


 ロシアは小麦7600万トン(世界4位)、大豆1900万トン(世界2位)、ウクライナは小麦2600万トン(世界7位)、大豆830万トン(世界5位)とロシアとウクライナの麦類の生産量は世界有数です。


 そのため、情勢の緊迫化に伴い、原油価格ほどではないにしても、小麦商品の値上がりは避けられないものだと考えられます。


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・半導体不足が加速する


 ウクライナは、ネオンやパラジウムなどの半導体の原材料ガスの主要産出国であり、中でも世界のネオンガスの約70%を供給していると言われています。


 よって、ウクライナ危機によって、半導体製造コストが上昇すれば、そのコストは全て半導体の価格に転嫁されます。


 現在、世界的な半導体不足に陥っており、自動車メーカーでは、半導体不足により減産体制を強いられ、ゲーム機やスマートフォン、医療機器なども半導体不足によって生産に影響が出始めています。


 第5話はここまでです。


 次回は各国の建前と本音について解説していきたいと思います。


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 2022年3月9日 霊凰より

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