第115話 決裂
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(異世界とかw)
(転生ってw)
(女神だってよw)
(邪悪な女神って何?w)
(つくならもっとマシな嘘にすればいいのに)
(厨二病疑惑が確定に変わった瞬間)
(見ろ、宗次さんも激おこじゃん)
(配信されてるって知ってて、よくこんな見え透いた嘘つけるな)
(強メンタル)
(言ってることが本当なら神様に会ったってことだろ?嘘松乙)
…
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…
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…―――――――――――――――――
画面上に
まぁ、仕方ない。証拠もなく信じろって言う方が無理な話だ。
しばらく、画面に流れるコメントに意識を向けていたら、宗次さんが口を開いた。
「はぁ…残念だよ、真央くん。君とは良い関係を築けていたと思ってたんだけど…そう思ってたのは俺だけだったようだ…」
「それはどういう…」
「俺は君が本当のことを話してくれると信じていたんだがね…」
「いや…だから…」
「話はここまでにしよう。ここから先は個人ではなく、冒険者学校の講師として君に要請を伝える」
あ〜…これはもう…頭から嘘だと決めつけられてるな…何を言っても聞く耳持ってくれそうにない…か。
「当校としては、君が不当に持ち出した、迷宮核の即時返還を要請する」
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(魔物氾濫を鎮めた恩人を盗人扱いw)
(冒険者学校もなかなかやるwエグい)
(それだけ迷宮核が魅力的ってこと)
(取り返そうと必死で草)
…
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「お断りします」
迷宮核を渡せば、確実にレベルアップポーションを作って学生たちに与えるつもりだろう?
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(断ったw)
(どうなる?これはこれで面白いバトル)
(冒険者の拾得物は冒険者の物)
(たしか冒険者学校だけは特例があったはず)
…
…
…
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「冒険者の拾得物の権利は冒険者のものでは?」
「一般ダンジョンではそうだね。しかし、冒険者学校の演習場ダンジョンから出たものの権利は冒険者学校に帰属する」
それでも、これを渡せば…おそらく学生達に被害が及ぶ…
俺が悩んでいると、
「君とは知らない仲ではないからね。できれば法廷で争いたくはないんだ。わかってくれるか?」
法廷…裁判ってことか…そこまでするのか?暫く考え込んだ後、提案を受け入れるしか無いと思って返答する。
「…わかりました…ただ、一つだけ忠告します。生徒のことを想うなら、迷宮核を使わないで下さい」
「記憶にとどめておこう」
これ以上は、どうにもならないと判断し、冒険者学校で得た迷宮核を宗次さんへと手渡した。
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(裁判をチラつかせるとかw)
(権力に屈する魔王様w)
(忠告が負け惜しみにしか聞こえなくて草)
(実際のとこ、危険性ってあるの?)
(嘘吐き魔王の言うことだからなw)
(嘘吐き魔王w)
(嘘吐き魔王ww)
(新しい二つ名w)
(配信終わり?)
(訓練場でオリハルコン見せてくれるって話は?)
(これだけ険悪なら、移動しましょうとはならんだろ)
(残念…見たかった)
(それも嘘だったとかだと思うけどなw)
(実際、地球上に存在しない物質とか、見せてもらってもわからんw)
…
…
…
―――――――――――――――――
これ以上は話すこともないということなので、俺は冒険者学校を後にした。
「ただいま」
「おかえり、おにぃ。…配信見てたよ…みんな酷いね」
「まぁ、信じられなきゃあんなもんだろ?それより、明璃」
「なに?」
「学校の友達にはレベルアップポーションは飲むなって伝えとけよ」
「あ、そうか!うん。わかった」
弁明の場になるかと思って引き受けたLIVE配信だったが、その結果は真央が嘘つきであるいう噂を広めることとなってしまった。
…
それから数日後、麗華から連絡が来た。
「真央さんですか?先日お話した
なんだか歯切れの悪い言い回しだな。
「国はチーム
チーム
レベルアップポーションの副作用のようなものがあるか確認するにも、会ってみたいところだな。
「わかった。バックアップでも構わないから参加させてくれ」
「よろしいのですか!?」
「ああ。チーム
「わかりましたわ。そういうことでしたら、手配いたしますので、出発日時が決まり次第また連絡差し上げますわ」
「了解だ」
あの動画の件や、世間の評判はとりあえず忘れることにして、俺は竜討伐とチーム皇帝に意識を向けるのだった。
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