さーて、運営の考える最後のお題は何……えっ?『焼き鳥が登場する物語』?

 KAC20226のお題が発表されましたね。このお題は運営が用意した最後のお題になります。次からはユーザーが応募したお題。今まで以上に予想の付かないモノになる事でしょう。だから、今回お題は結構書きやすいものが来るんじゃないか――。


 そう思っていた頃が、私にもありました。しかし、運営は、KACは、そんな甘いものではなかったのです。


 KAC2022 6回目お題 焼き鳥が登場する物語 締切:3月18日 午前11:59

 https://kakuyomu.jp/info/entry/kac2022_6


 6回目のお題は『焼き鳥が登場する物語』。おいおいおいおい、何だよこれ。単純に『焼き鳥』じゃいけないのかよォ。もしかして『物語』が重要なのかい? マジかー。

 このお題が出た時、結構な人が困惑しておりました。当然、私もその1人です。単純に『焼き鳥』がお題なら、ハードルは全然高くありません。それどころか楽勝なくらいです。なのに、お題は『焼き鳥が登場する物語』なのです。ええぇ……。


 でも、このお題でも割と簡単に書ける話がありました。それが『トリと一緒にお宝探し』です。この話に出てくるキャラのトリは物語、絵本の中から飛び出したと言う設定なのですから。


 トリの出てくる本

 https://kakuyomu.jp/works/16816927861642291317


 このお題とこの作品の設定をうまく生かして『焼き鳥が登場する物語』をうまく物語に組み入れる事に成功しました。そう、小説内小説を登場させたのです。完璧だぜ……。ぐうの音も出ないぜ。


 あらすじは、主人公の水穂が、トリの秘密を探るために父親の書いた本を探すと言うもの。父親が書いていたのは絵本だったので、小説内小説も絵本っぽい物語になっています。2冊の童話が出てくるのですが、オチはどちらも同じ。トリが焼き鳥になっちゃうのです。

 うまくお題を消化出来たなと自負しておりますヨ。


 次は『魔法少女キリカ』ですね。流石にこの話で『物語』までフォローする展開は思いつけなかったので、相棒のトリが焼き鳥になると言う展開にしました。


 焼き鳥になったトリ

 https://kakuyomu.jp/works/16816927861649099028


 前回の修行でトリもパワーアップしたのです。ですが残念。お題がお題なので彼には犠牲になってもらいました。キリカは丸焦げになったトリを見て、怒りの形相でパリピーナに戦いを挑むのですね。ある意味ベタな展開です。でも皆さん御存知の通り、ベタって王道の事だぜ。やはり王道は強いと言う事で。


 ラストの単独短編は、どうせだからお題を中心に話を組み立てていきました。焼き鳥が登場する物語……焼き鳥が主人公ってのはどうかな?

 この発想でポンとストーリーが浮かびました。そのスーリーから設定を足して完成したのがこの作品です。


 文芸部の村上くん

 村上くんの自信作

 https://kakuyomu.jp/works/16816927861656678593


 この作品のメインは文芸部の村上くんの書いた短編小説。そう、『焼き鳥が登場する物語』ですね。ここで登場する焼き鳥くんはポプテピピックのベーコンムシャムシャくんのイメージから作り上げていきました。

 多分、このお題で焼き鳥をゆるキャラ化したのは私だけじゃないかな。他の人では思いつかない気がします。もし同じ発想をした人がいたら、熱く握手をかわしたいですね! 同志!


 ちなみに、作中に出てくる部活の設定は私の学生時代が元ネタ。それもあって執筆は特に詰まる事なくスラスラと書けました。焼き鳥ネタも地元なのでサクッと書けましたしね。本当、地元が焼き鳥日本一で良かった。


 と言う訳で、今回は正攻法の焼き鳥の話は書きませんでした。書けなかったと言うのが正解かな。あんまり焼き鳥に造詣が深くないんです私。お酒を飲まないので、焼き鳥屋さんに馴染みがないんですよ。それに、お題がお題ですからねえ。

 王道でないので★は稼げないかも知れませんけど、個人的にはいい作品が書けたと思っています。

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