　KAC20225のお題が発表されました。今回のお題は『８８歳』。二度見しましたよ、ええ。またエラい角度から鋭く切り込んできましたね。

　今度のお題はまさかの年齢縛り。確か運営がお題を考えるのは６回目まででしたよね。その５回目でこれだもん。全くKACは油断も隙もあったもんじゃないぜ。

　年齢縛り、しかも８８歳と言う事ですぐには話が思い浮かびませんでした。８８歳で最初に思いついたのはエルフです。ベタですね。そのネタで行こうかなと思ったのですが、連作短編の続きの流れにするんだったらちょっと難しいかなと。

　そこで、連作短編は今までの流れから話を組み立てていく事にしました。

　まず最初に思いついたのは当然『トリと一緒にお宝探し』です。何を８８歳にしたのかと言うと、水穂の前のトリのパートナーに設定したんですね。

　７５年前の冒険

　この話もかなり変則的で、水穂が７５年前をイメージしたところからその時代に転移しちゃうんです。それが特異点の力のひとつでもあるのですけど。７５年前の世界では当時１３歳のアスカと言う少女とトリがパートナーになっています。水穂はその冒険に付き合うんですね。

　３人が出会った事でまた舞台は変わり、アスカはお宝を見つけます。そこで冒険が終わって戻ってくるってオチですね。色々思わせぶりなセリフも出てきますけど、雰囲気で出しただけです。まぁ後で後付設定を考えるかも知れませんけど。

　次は『魔法少女キリカ』。ここでの８８歳はキリカの大先輩のキャラの年齢にしました。パターン的には『トリと一緒にお宝探し』と同じですな。

　伝説の魔法少女の特訓は厳しいホ！

　まず最初に、キリカは四天王のパリピーナと戦います。前回の話で描写されていたように、彼女は桁違いに強い。当然キリカは負けるんです。そこでトドメを刺されそうになって、先輩魔法少女のサクヤに助けられます。

　サクヤは弱いキリカを鍛え、パリピーナに勝てるように修行をつけてくれるんです。修行をして強くなったキリカは自信満々で家に戻ると。

　本当は再戦描写までするべきなんですけど、文字数的に無理でした。まぁお題が８８歳ですしね。修行がメインて事でいいのではないでしょうか。

　３作目の単独短編は、８８歳を石化で老化を無視した設定に決めました。ドクターストーン的なアレですね。

　石化から目覚めるまで、俺は鬼娘の抱き枕だった

　何もかも失った俺に残ったもの

　この話、自作では珍しく少し性的な雰囲気を匂わせています。でも描写はないので問題なしですよ！　でもタイトルをそんな感じに匂わせるとＰＶが増えるの法則は発動するかしら？　どうなのかしら～？

　お話はあれです、ダンジョンのトラップで石化して７０年経った少年がですね、鬼の娘さんによって石化を解かれるんですよ。少年は記憶を失っていまして、その記憶を取り戻す旅に出る訳です。その旅に娘さんも同行する訳。

　やがて少年がダンジョンに潜っていた理由も判明して――。てな筋書きですね。

　多くの人が考える８８歳の話とはちょっと毛色の違うものが出来たかなと思います。って言うか、深イイ高齢者の出てくる話なんて私には書けないんですよー。ただそれだけの理由です。またしても自分の底の浅さが露呈してしまったな（汗）。

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