おばあちゃんが好きだった北京ダック。
お正月に親戚一同が会する場――親戚の集まりも、お年玉のやりとりも何だか辟易してしまう子供時代。いつも当然のように振舞われていた北京ダックは、しかし個人で用意するには高級すぎた。
おばあちゃんが亡くなったことによって、親戚の集まりだけでなく年に一度の北京ダックまでなくなってしまう。
どうにかまた同じものを味わえないかと悪戦苦闘する兄妹のお話。……いや、主に頑張っているのは妹の方でしょうか。
読後感は胸がじんわりと温かくなるような、素敵なお話でした。
うさぎぱんだっく、食べてみたいです。