行け!二刀流剣道部
Tonny Mandalvic
エピソード1
中学校に入学した。
小学校の友達は分割され、中学からのクラスメイトもいる。
そんな中で僕は、これからどうしようかと思いながらも、ゲームをやっていた。
母さんは、部活にはいれという。
部活なんかどうせつまらないものだろうし、話を聞く限り、部活で先輩にいじめられるらしい。
知らんがな。
まあとりあえず、パソコン部に入ろうと思ったので、部活合同説明会に出ることにした。そうすると奴がやって来た。
「キエーーーーーーーーーーフ!」
面とか胴とかじゃなくてなんでこんな叫び声なんだろう。
うるさいやつらだ。
「二刀流剣道部へようこそ。」
知らんがな。というかまだ誰も入っていないし。
「僕たち二刀流剣道部は、顧問の祖魯先生のもと、二刀流剣道の普及、中体連での採用を求めて、日々精進しています。」
大会出れねえのかよ!
「昨年も、先輩は二刀流剣道の普及を目指して、中体連の市内大会に二刀流で出場しましたが、残念ながら旧流派の妨害にあい、失格となりました。」
失格となるのかい。
「その代わり、スポーツチャンバラ全国中学生大会では団体部門で一位になりました。」
すご。
「今年度は、3年の私一人ですので、1年生の誰かが入部しないと滅ぼされます。」
「滅ぼされると祖魯先生に・・・・・」
何をされるんだ?
「ともかくいっぴ、じゃなかった一人もいいので、二刀流剣道部に入部してください。」
まあ当然ながらそんな部活には入らないんだが、幸せな帰宅部生活をして僕の中学生活は終了した!
おしまい!
という展開でかつkac皆勤賞のリワード狙いならこれで十分だろうし、くそつまらないコントの台本ならこれでいいだろう。
しかしながら、この話はまだ続く。
剣道を習っていたやつらはこんな部活にいくはずなんかないだろう。
クラスの奴なんて廃部にして個人資格でやる方がいいという始末。
当然だろう。
そのような状況の中で毎日狂った部活紹介をしている部長は校門にたってビラ配りをしていた。
皆無視していた。
当然おれも無視した。
数日後、俺はパソコン部に入部申請をした。
二刀流剣道部は、見事廃部となった。
時間切れ。
おしまい!
行け!二刀流剣道部 Tonny Mandalvic @Tonny-August3
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