第12話

2時間後、僕は近所の小さな病院の待合室にいた。

上は制服ではなく学校指定のジャージを羽織り運動部のような格好になっていた。第12話の後、僕は普段はかくしている4本の腕でチンピラ達から武器を取り上げ叩きのめしたのだ。


その後念のためヤンキーたちのスマホを全て没収しミニバンのドライブレコーダーと一緒に物理的に破壊した。

最後に降参の証にリーダーに灰皿入りのコーラ(未成年だからアルコールが買えない)を飲ませようとしたが近くに灰皿がなかったので近くの田んぼの水で許した。

しばらくすると騒ぎわ聞き付けた近所の親切な人が通報してくれたらしく

遠くからサイレンの音が聞こえたのでその場で宴はお開きとなった。


小説のキャラクターみたいに簡単に記憶は消去できないが

自分の姿を写した道具は破壊できる。


先輩が診察室から出てきた、幸い大した怪我もなかった。


今日はもうタクシーで帰るというので家まで同乗した。

「さっきは助けに来てくれてありがとな」

「いえいえ、気にしないでください僕たちの仲じゃないですかまだ出会って2ヶ月も経ってませんけどね、あっ、あの件は秘密にしてるんで誰にも言わないでくださいよ。」

「う、うん……これはアタシと佐崎、二人だけの秘密だな♥️」

と何故か頬を赤く染めて答える先輩、何だ?リンゴ病か?


先輩の家は案外自宅の近所で見事な日本庭園付きの邸宅だた。

玄関先までお母様が出てきてお茶を薦めてくれたが丁寧に辞去して徒歩で帰った。


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