第5話

世界的な流行病で外出自粛が呼び掛けられているが

店内はそこそこ混んでいた。田舎の住民の意識はあまり高くない。

店員さんに案内されて席に着くと先輩は早速

馬鹿でかいカツサンドとクリームソーダを、

僕はウインナーコーヒーを頼んだ。

「先輩、そんな沢山頼んで完食できるんですか?」

先輩がさも気に留めず応じる

「ヤバくなったら手伝ってくれ」

この店では豆菓子の小袋がお冷やと一緒に出てくるのだ。

それを頬張りながら雑談していると、ふいに通路を挟んで斜向かいのテーブルから怒鳴り声が店内に響いた

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