二人並んで校門を出て、駅に繋がる通学路を歩く。ちなみに通学路のすぐ横を線路が通っている。

｢最近どうだ佐崎?高校生活にはなれたか?｣

しばらくお互い無言で歩いていると先輩がそう切り出した。

｢はい、まあまあです先輩の方こそ部活サボって大丈夫なんですか?｣

そう切り返すと

｢連休明けに大会の予選は終わって

昨日から試験休みだから少しはリフレッシュ出来るんだよ

。……家で試験勉強もやるけどな｣

と即座に切り返される。

｢僕、帰宅部ですからうっかり失念してました｣

｢お前、一年生で帰宅部ってヤバくないか?

何ならうちの部に来ないか?たっぶり可愛がってやるぞ?｣

｢……｣

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい